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『スラムダンク』山王戦の名セリフ4選。心ゆさぶる場面の「映像化」熱望の声

「あきらめの悪い男」が自らを蘇らせるシュートと名言

三井寿が表紙に描かれる『SLAM DUNK』完全版6巻(集英社)
三井寿が表紙に描かれる『SLAM DUNK』完全版6巻(集英社)

●「静かにしろい。この音が…オレを蘇らせる。何度でもよ」

 湘北の中心メンバーで人気キャラクターのひとり、三井寿の名セリフです。湘北が終始劣勢に立たされている試合後半、三井はマッチアップする山王・松本稔に“棒立ち”で抜かれるなど、体力の限界が近づいていました。

 その後、「もうオレは腕もあがんねーのによ」と話すほど体力が尽きかけていた三井の手元へボールが渡り、山王の選手は「奴は打てねえ!」と油断していましたが、チームの勝利のため“あきらめの悪い男”こと三井はそれでもスリーポイントシュートを放ちます。

 このとき三井が心のなかで言った「静かにしろい。この音が…オレを蘇らせる。何度でもよ」という名セリフに心が震えたファンは少なくないはず。「そのシュートは今までよりも高く、美しい弧を描いた」という印象的なナレーションの後、ボールは「パツン!」とゴールネットを揺らすのです。

 どんなに体力の限界がきても最後まで諦めない。恩師・安西先生の名言「諦めたらそこで試合終了ですよ」を三井が体現した瞬間でもありました。

●「左手は添えるだけ…」

 続いて、ファンの間でも作中No.1と呼び声高い名シーンからご紹介します。このセリフは同作を読んだことがない方も、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 試合終了まで残り数秒で山王に逆転され1点を追う展開となった湘北。決められた直後に速攻を仕掛けますが、流川楓が敵に囲まれながら前線でボールをキープします。そしてその横には花道の姿が。キャプテンの赤木から何度も「キャッチと同時にその形になってないとダメだ」とアドバイスされていた花道は、ひたすら練習したシュートの構えで「左手は添えるだけ…」と呟くのです。

 それを見た流川が桜木へパス。桜木は美しいシュートフォームで見事にブザービーターを決め、湘北は大逆転勝利を遂げるのです。そして最後は、ずっといがみ合っていた2人の熱いタッチが描かれます。同作屈指の感動的名シーンでした。

●「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」

 最後は、インターハイを連覇している絶対王者・山王の堂本監督が放った名セリフです。

 常勝軍団・山王工業の歴代チームでも最強と呼び声高かっただけに、敗北の味をほとんど知らなかった山王メンバーたち。格下だったはずの湘北に敗北し、どんよりした空気がチームを覆うなか、ロッカールームへ帰る通路で堂本監督が選手たちにかけた言葉が「はいあがろう」「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」という言葉でした。

 常勝軍団だったからこそ敗北が大きな糧となり、成長するために大事な経験になることを伝えたかったのではないでしょうか。山王は選手だけでなく指導者まで一流だと感じさせる、非常に深い名セリフでした。

 今回紹介した名セリフ以外にも、山王戦ではまだまだ多くの名セリフや名シーンが存在します。皆さんの心に残っている山王戦の名セリフは何ですか?

(中島憲太郎)

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