各界の『こち亀』ファン厳選・傑作3選 勝鬨橋を開く「神回」とは?
「週刊少年ジャンプ」の名作『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。5年ぶりの新刊となる201巻が2021年10月4日に発売されて再び注目を集めました。この記事では、YouTube界のレジェンド・HIKAKINさんなど各界の『こち亀』ファンイチオシのエピソードを3つピックアップ。同作の魅力と合わせて紹介します。
4年に一度しか起きない男や、海パン一丁の名物キャラたち

秋本治さんのマンガ、『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。2021年10月4日に201巻が発売されて、再び注目を集めました。
2019年9月に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、『こち亀』を愛してやまない芸人たちが登場し、「こち亀芸人」と称して作品愛を熱く語った放送回が大きな反響を集めました。また、同作のファンは芸人界だけでなく、さまざまな業界にたくさん存在します。
『こち亀』45周年を記念して期間限定で開設された特設ページでは、YouTube界や俳優界など、各界の『こち亀』ファンによるイチオシの3話が掲載されました。そんなファンたちが厳選したエピソードを振り返り、『こち亀』がもっと好きになる魅力をお伝えします。
●「忘れて!日暮くん…の巻」by HIKAKINさん
まずは、YouTube界のレジェンド・HIKAKINさんが選んだエピソードです。『こち亀』ファンだと明かすHIKAKINさんがイチオシするエピソードのひとつが「忘れて!日暮くん…の巻」。名物キャラクター・日暮熟睡男(ひぐらし・ねるお)が登場します。
日暮といえば、凄まじい超能力を使って事件を解決する警察官ですが、4年に一度のオリンピックイヤーに、たった1日だけしか目覚めません。普段は、主人公の両さんらが住む独身寮「ニコニコ寮」で眠っています。
さて、HIKAKINさんが選んだこのエピソードは、日暮が起きるオリンピックイヤーの出来事。4年前、日暮から預金通帳を預かった両さんでしたが、口座に入っていた1500万円を競馬などに使ってパアにしてしまったため、今年は日暮を起こすのをやめようとします。
しかし、上司の大原部長命令で日暮を起こすことにしますが「ニコニコ寮」に日暮の姿はありません。近くのパン屋で激怒していたのです。というのも、パンを買おうとした日暮は、消費税を知らなかったため、詐欺だと勘違い。消費税が導入されたことをそこで初めて知る、日暮登場回ならではの笑える展開がありました。
その後は、日暮に預金通帳のことを思い出されたくない両さんが「新しい年号は平成と書いて『おぴょぴょ』と読む」など話題を振りまくってごまかすシーンが描かれましたが、ついにはバレて日暮に懲らしめられました。
HIKAKINさんは「オチのラスト1コマでオーラを放っている日暮熟睡男が脳裏に焼きついています」と、このエピソードを選んだ理由についてコメント。また、今やテレビで見ない日はない人気お笑いコンビ・かまいたちの山内健司さんも「忘れて!日暮くん…の巻」を選んでおり、「大喜利というものをここで初めて知ったかもしれない。平成と書いてなんと読む大喜利の答えなのではないかと思った」と芸人ならではの目線でコメントしていました。
2021年は東京オリンピックが開催されましたが、日暮熟睡男は果たして目を覚ましたのでしょうか……。