『ゼルダ』の嫌すぎなモンスター3選 努力を無にする非道なやつら
2021年に第1作の発売から35周年を迎えた「ゼルダの伝説」シリーズ。愛され続ける理由のひとつには立ちはだかる難敵の存在があります。特殊能力が非道すぎて泣きたくなるほど嫌~なモンスターのオンパレード。でもだからこそ、倒した時の達成感はひとしおです。今回はそんな「ゼルダ」の嫌すぎるモンスターをピックアップしました。
「ゼルダ」シリーズの敵は手こずらせ度屈指
2021年に35周年を迎えた「ゼルダの伝説」シリーズ。7月にはかつてWiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』がNintendo Switch用ソフトとして登場、2022年には新作として『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の続編が予定されるなど、ファンの変わらぬ熱い視線を集めています。
これまでたくさんの作品がリリースされてきた「ゼルダ」シリーズですが、ゲームの基本は、主人公リンクがギミックをクリアしながらフィールドやダンジョンの秘密をときあかし、世界を救うくアクションアドベンチャーゲームです。数々のギミックは一筋縄ではいかないものばかり。どうすれば先に進めるかが分かっても、タイミングが難しかったりアクションテクが及ばなかったりで、そう簡単にクリアはできません。同じギミックに2回3回4回5回……と果てしなく挑むこともザラですが、そんな健気なチャレンジ精神をくじくのが、襲いくるモンスターたちです。ギミック解除に必死なプレイヤーをあざ笑うかのようにワラワラわいては特殊能力で嫌がらせ(攻撃というより、本当に嫌がらせとしか思えない)をしてくるモンスターに絶叫したことは、一度や二度ではないはずです。
シリーズのなかでも、飛び抜けて嫌~なモンスターをピックアップしてみました。
●キング・オブ・嫌がらせの「フォールマスター」
1991年発売のスーパーファミコン用ソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』で初登場した「フォールマスター」は、手首から先だけの姿をした「手だけのモンスター」です。『ダメおやじ』や『BARレモン・ハート』などで有名な古谷三敏先生が『手っちゃん』という、手だけの手っちゃんが主人公のホームコメディマンガを描いていますが、見た目はまさに、その手っちゃん。ただし手っちゃんは笑いにあふれた生活を送っていましたが、「フォールマスター」には笑えるところはひとつもありません。
「フォールマスター」はダンジョンのなか、おそらく天井にでも張りついているのでしょう。頭上から、リンクを捕まえようと落ちてきます。登場の前兆として足下に影が現れるので、すかさず動いて影から外れればいいのですが、難解なギミックに挑んでいる最中では気付いたら捕まえられていたという事態もしばしば。では、捕まえられたらどうなるか? 少々のハート(体力)が削られるくらいならいいのですが、なんとダンジョンの入口まで戻されてしまうのです。ダンジョン深くまでもぐるためにどれだけのギミックをくぐり抜けてきたことか……それがすべてチャラ。こんなことをしていったい何が楽しいんでしょうか、やつは。