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悪の仮面ライダーが味方になったら「お笑い要員」に? 異常なブラコンまで登場

Tシャツで語る男と、兄が好きすぎる妹

シリアスな一面もあるが服装がとにかくダサい、氷室幻徳こと仮面ライダーローグ。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーローグ『仮面ライダービルド』(魂ウェブ商店限定)」(バンダイ)
シリアスな一面もあるが服装がとにかくダサい、氷室幻徳こと仮面ライダーローグ。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーローグ『仮面ライダービルド』(魂ウェブ商店限定)」(バンダイ)

 続いては『仮面ライダービルド』に登場した氷室幻徳(ひむろげんとく)こと仮面ライダーローグ。物語序盤では正体不明の怪人・ナイトローグとして暗躍しています。

 幻徳も大きく分けて3段階、立場が変わりました。最初は主人公たちを利用しようとする非情な独裁者、その立場を失った中盤では敵の仮面ライダーとして立ちふさがるライバル的存在、そして終盤は和解して味方になっています。

 しかし幻徳の場合、比較的早い段階の中盤で自分の犯してきた罪と向き合うという展開が用意されていました。なぜなら、物語当初はパンドラボックスの影響で好戦的な性格になっていた幻徳は、仮面ライダーになったことで本来のやさしい性格を取り戻し、自分のやってきた非道な行いの数々に苦しんでいたからです。昭和風に言えば、「洗脳が解けた」ということでしょうか。そして、味方として戦うようになった直後、尊敬する父親を亡くすという悲劇にも襲われます。

 ここまで重い宿命を背負ってきた幻徳でしたが、本格的に主人公側に仲間入りを果たした時から視聴者の度肝を抜くような一面があらわになりました。誰もがおどろいたのは幻徳のファッションセンスでした。私服姿を見た仲間たちから「ダサい」「もはやどこから突っ込んでいいのかわかんねぇ!」「これ放送事故レベルでしょ」……とまで言われます。これに対して幻徳は「服はすべてオーダーメイドだ」と答え、「見る目ねぇな」のひと言で片づけました。

 この後も、文字の書かれたさまざまなTシャツで会話をするという珍妙な行動をするなど、幻徳の服に関する話題は事欠きません。ちなみにこのTシャツは実際に販売されていましたが、売り上げはどうだったんでしょうか?

 物語当初から幻徳には「天然のお坊ちゃん」という設定が用意されていましたが、敵側にいたときはあえて表面に出さないようにしていたそうです。

 最後は、『仮面ライダーセイバー』に登場した神代玲花(しんだいれいか)こと仮面ライダーサーベラです。

 初登場時はミステリアスで冷静沈着なクールビューティというイメージがあり、女性ながら男性ライダー顔負けの強さを見せました。やがて兄の神代凌牙こと仮面ライダーデュランダルとともに主人公たちを苦しめます。この頃から凌牙を「お兄様」と呼んで妹キャラとしての側面を見せるようになりました。

 しかし、忠誠を誓っていたマスターロゴスが正義のためでなく、世界を滅亡させる神になろうという企みを持っていたことを知り、兄とともに離反します。それ以降、主人公側として行動をともにするようになりました。

 ところが、尊敬する兄が新たな仲間たちと関わることが増えた結果、嫉妬のあまり激高する場面が増えてくるのです。そのメラメラと燃える嫉妬の炎が特撮で表現されるという場面もありました。

 特筆すべきは、映画公開記念合体SPで『機界戦隊ゼンカイジャー』とコラボした際の、戦隊側キャラであるマジーヌとの仲の良さです。この理由は放送だけ見ていてもわかりませんが、玲花役のアンジェラ芽衣さんが『ゼンカイジャー』ファンでマジーヌを超激推ししていたからだそうで、ハグの場面ではウェディングベルが鳴るという異例の演出がされていました。

 他にもご紹介したい仮面ライダーはいますが、今回は筆者が気になる御三方で失礼します。今後も敵から味方へと華麗な変身をする仮面ライダーは増えていくことでしょう。憎らしい敵が出たとしても、そのうち味方になるかも?……と想像したら見方が変わるかもしれませんね。

(加々美利治)

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