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『ヒカルの碁』TVアニメ20周年で様々な名勝負を挙げる声 「心理戦が凄すぎる」

2001年10月~2003年3月にかけて、全75話が放送されたTVアニメ『ヒカルの碁』。2021年で放送開始20周年を迎えましたが、今なお多くのファンから支持を集めています。特に囲碁を通して繰り広げられる「熱い勝負」は同作の見どころのひとつ。そこで今回は、『ヒカルの碁』で印象に残った対局を紹介していきましょう。

作家・白鳥士郎先生が激推しした「心理戦」

さまざまな対局が楽しめる『ヒカルの碁』20周年記念イラスト (C)ほったゆみ・HMC・小畑健・ノエル/集英社・テレビ東京・電通・ぴえろ
さまざまな対局が楽しめる『ヒカルの碁』20周年記念イラスト (C)ほったゆみ・HMC・小畑健・ノエル/集英社・テレビ東京・電通・ぴえろ

 2001年10月から2003年3月にかけて放送されたTVアニメ『ヒカルの碁』は、子供たちを中心に「囲碁ブーム」を巻き起こした人気作品です。魅力的なストーリー展開やキャラクターたちはもちろん、思わず胸がアツくなる「名勝負」も満載でした。今年2021年で放送開始20周年を迎えたことで、ファンの間では「一番印象に残った対局」が話題にあがりました。

 名勝負といえば、ヒカルや佐為(さい)の対局を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、意外にもファンの注目を集めていたのは「緒方九段VS桑原本因坊」戦でした。緒方九段の「封じ手」で1日目の対局が終了した際、桑原本因坊は「書き間違いをしてなければいいんだがね」と緒方九段に忠告します。さらに「実際、以前一度あったんじゃよぉ。書き間違いがな」と言い放ったことで、「ミスなんてするはずない」と考えていた緒方九段も不安な様子に……。対戦相手へプレッシャーをかける心理戦が描かれており、見応え抜群です。

 ちなみに『りゅうおうのおしごと!』『のうりん』などの原作者で知られるライトノベル作家・白鳥士郎先生も「緒方九段VS桑原本因坊」の対局を激推ししています。自身のTwitterで、原作マンガ『ヒカルの碁』の1ページを取り上げて「凄すぎる。このページこそ漫画の神の一手です…」「ヒカ碁は偉大…」とつぶやいていました。

 また「佐為VS塔矢名人」のネット上での碁勝負も、とても印象に残る対局でした。塔矢名人はじわじわと佐為を追い詰めていきますが、終盤に放った佐為の一手がきっかけで形成逆転。相手は「名人」の称号を持つ強者でしたが、、佐為は見事勝利をおさめています。同エピソードは「最強同士の戦い」といっても過言ではない一局です。お互いの気迫がぶつかりあう瞬間は、多くのファンを釘付けにしたのではないでしょうか。

 ほかにも、「ヒカルが自分の力で逆転勝ちした『対和谷戦』が一番好き」「アマ日本代表棋士の周平に対して、ヒカルが『早打ち』で勝った勝負はめちゃめちゃカッコいい」など、さまざまな「名勝負」を推す声があがっています。

(マグミクス編集部)