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『ファミスタ』ナムコスターズ選手の元ネタ! 爆速「ぴの」の由来は意外とマイナー?

ファミコンに登場して以来35年の歴史をもつ野球ゲームシリーズ「ファミスタ」の原点となるのが、1986年に発売されたナムコの『ファミリースタジアム』です。選べるチームのなかに架空の「ナムコスターズ」があり、選手にはナムコのゲームに由来した名前が付けられています。当時は分からなかった選手名の元ネタは……?

ばろん、ぴぴ……マニアにしか分からない名前の由来

実在12球団&ナムコスターズだけでなく、外国人助っ人だけの球団や女子プロ野球もプレイできる最新作『ファミスタ2020』(バンダイナムコエンターテインメント)
実在12球団&ナムコスターズだけでなく、外国人助っ人だけの球団や女子プロ野球もプレイできる最新作『ファミスタ2020』(バンダイナムコエンターテインメント)

 かつてファミコンの野球ゲームといえば、任天堂の『ベースボール』などがありましたが、選手には個性がありませんでした。しかし、1986年に発売された『ファミリースタジアム』(以下『ファミスタ』)は、選手の成績や能力が個別に設定され、非常に感情移入しやすくなっていました。

 選べるチームは10球団あり、そのなかに架空の「ナムコスターズ」というチームがありました。選手は「ぱつく」、「まつぴ」などナムコのゲームにちなんだ名前がつけられていましたが、当時子供だった筆者には元ネタが何なのか分からない選手もいました。今回は、ナムコスターズ選手の元ネタを振り返りたいと思います。

 まず、初代『ファミスタ』の「ナムコスターズ」のオーダーを紹介しますと……

・先発(9番は投手)「1番まつぴ 2番ばろん 3番ふあいか 4番ぱつく 5番 にやむこ 6番ぎる 7番いんで 8番らりいX」

・控え野手「ぷうか ぴの とふかふ へろへろ」

・投手「ぴぴ せひうす ぼすこ きやらか」

 以上の16人で構成されています。まつぴ(マッピー)、ぱつく(パックマン)、せひうす(ゼビウス)、きやらか(ギャラガ)あたりは何となく分かりますね。ちなみに、のちのシリーズでは「出塁したら1得点確定」でお馴染み、チート級スピードスター・ぴのは、初代『ファミスタ』だと控え選手でした。それでは、前述の選手の元ネタをいくつか紹介したいと思います。

●ばろん(打率.280 本塁打4 左打ち)

 ファミコンでは1986年に発売されたシューティングゲーム『スカイキッド』の主人公・バロンが元ネタ。同作は鳥を擬人化したバロンが戦闘機に乗り、空や地上、海上の敵を倒していくゲームです。

●ぴぴ(防御率4.50 左上手投げ)

 ナムコスターズの先発で剛球投手の「ぴぴ」。由来はF1カーを操縦するレースゲーム『ポールポジション』の略「P.P」です。『ポールポジション』は1982年リリースのアーケードゲームで、1995年にPlayStationで発売された『ナムコミュージアム VOL.1』にも収録されました。

●へろへろ(打率.280 本塁打1 左打ち)

 1981年ごろ稼働していたアーケードゲーム『ワープ&ワープ』の敵キャラ「ベロベロ」が元ネタ。主人公が敵であるベロベロらを銃で倒していくというシンプルなアクションシューティングゲームです。1985年に『ワープマン」としてファミコンゲーム化され、このときは「ベロ」に名前が変わっています。

●らりいX (打率.240 本塁打2 右打ち)

1980年、アーケードゲームとして稼働した『ラリーX』が由来。プレーヤーが車を操り迷路状のステージから追手の車を避けながら、旗を見つけ出し獲得していくというゲームです。残燃料は時間経過のほかに、敵機を足止めするために煙幕を使った場合も減ります。燃料がなくなると自機のスピードが落ちてしまいます。

【画像】『ファミスタ』の「ナムコスターズ」選手名の元ネタ、懐かしのゲームたち(4枚)

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