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『ファミスタ』ナムコスターズ選手の元ネタ! 爆速「ぴの」の由来は意外とマイナー?

スピードスター「ぴの」の源流はファンタジーアーケードゲーム

「ぼすこ」のほか「ナムコスターズ」の元ネタゲームが多数収録された「ナムコミュージアム Vol.1 PlayStation the Best」(ナムコ)
「ぼすこ」のほか「ナムコスターズ」の元ネタゲームが多数収録された「ナムコミュージアム Vol.1 PlayStation the Best」(ナムコ)

 ちなみに初代『ファミスタ』に登場する架空のリーグ「JAPAN LEAGUE」にはナムコスターズ以外に実在のプロチームをもじった9球団が所属しています。「G」(チーム名)はガイアンツと呼ばれ、所属選手は「えがわ」「たつのり」「なかはた」など実在選手を想起させるネーミングです。同様にタイガースをモデルにした「T(タイタンズ)」、ドラゴンズをモデルにした「D(ドラサンズ)」、ライオンズをモデルにした「L(ライオネルズ)」などがあるなかで、「Rチーム」「Fチーム」が異色でした。

「R」はレールウェイズと呼ばれ、鉄道系の近鉄バファローズ、南海ホークス、阪急ブレーブスの混成チームです。選手は「おおいし」「かどた」「ぶうま」などそれぞれのチームの主力メンバーがモデルとなっている選手が集合しているため、かなり強いチームになっています。

 そして「F」はフーズフーズと呼ばれ、食品系の日本ハムファイターズ、ロッテオリオンズの混成チーム。こちらも「ぱとな」「おちあい」など、往年の名選手たちが顔をそろえる強豪チームです。

 ではナムコスターズの紹介に戻ります。

●ぼすこ(防御率2.40 右下手投げ)

 1981年にアーケードで稼働した『ボスコニアン』から。宇宙空間を舞台に8方向スクロールで自機を操るシューティングゲームです。空域内の敵基地を破壊するとクリアとなります。のちに『ナムコミュージアムVOL.1』、『アーケードHITS!』などTVゲームに移植もされました。

●ぴの(打率.260 本塁打1 左打ち)

言わずと知れた『ファミスタ』のスピードスター。彼の元ネタは1986年、アーケードゲームとして発表された『トイポップ』の1P主人公キャラ「ピノ」です。さらにおおもとのモデルはピノキオのようです。ファンタジーな世界観で、悪い魔女の手下となった敵キャラを炎や画びょうなどの武器で倒すアクションゲームとなっています。

「ファミスタ」シリーズは脈々と続き、「ワールドスタジアム」シリーズも経て、2021年8月に最新作、『ファミスタ2020』がNintendo Switch向けに発売されました。同作にも「ナムコスターズ」が登場し、ピピ、ギル、ピノらお馴染みのメンバーも健在です。そんななか、なぜかタレントの出川哲朗さんも選手として登場します。

(南城与右衛門)

【画像】『ファミスタ』の「ナムコスターズ」選手名の元ネタ、懐かしのゲームたち(4枚)

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