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『機動戦士ガンダム』33話「コンスコン強襲!」やるせない思いと激しい撃ち合いが錯綜する

「リック・ドム12機が全滅!? 3分ももたずにか!」

戦闘開始直後、アムロに「スカート付きか」と呼ばれたリック・ドム。画像は「HGUC 機動戦士ガンダム MS-09 ドム/MS-09R リック・ドム 1/144スケール プラモデル」(BANDAI SPIRITS)
戦闘開始直後、アムロに「スカート付きか」と呼ばれたリック・ドム。画像は「HGUC 機動戦士ガンダム MS-09 ドム/MS-09R リック・ドム 1/144スケール プラモデル」(BANDAI SPIRITS)

 アムロ・レイ操るガンダムは、圧倒的に数で勝るはずのリック・ドム部隊を容赦なくせん滅していきます。機体を背面に回転させながらまずひとつ。正面にドムを捉えてふたつ。振り向きざまに背後のドムを撃ち抜き3つ。『機動戦士ガンダム』作中で最もアムロの恐ろしさが発揮されたのがこの戦闘であることは間違いないでしょう。

 ホワイトベースも奮闘し、ムサイ級「クワメル」を撃沈します。アムロも超人的な戦闘力でさらに5機を落とし、カイとセイラ、スレッガーも1機ずつを戦果に加えました。そして最後のリック・ドムはヒート・サーベルを構えてガンダム目掛け突っ込んで行きましたが、すれ違いざまにビーム・サーベルで叩ききられ、アムロは9機目の撃墜を成し遂げたのです。

 劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』では、このままアムロがコンスコンの乗るチベ級を撃沈していますが、TV版ではここでシャアのザンジバルが登場、さらにパトロール艇に乗り込んでいたカムランが命がけで戦闘に割り込み、一旦水入りとなります。

 なお、カムランはその後もガンダムシリーズに継続して登場し、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではミライに生きていて欲しいがために、条約違反で終身刑となるのも顧みずアクシズ落としを止めるためにブライトに核弾頭15発を提供しています。男の中の男と言えるでしょう。

 なお、ブライトを主人公としたマンガ『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』では、実際に終身刑直前の状況まで追い込まれていますが、ブライトがある取引に応じることにより、終身刑を免れています。

 激戦を切り抜けたホワイトベース隊でしたが、満身創痍のホワイトベースの修理を行うことはできず、ザンジバルとチベが存在する状況下で、再びサイド6へと入港することを余儀なくされます。そして次回34話では、シャアとアムロ、そしてララァが運命の出会いを果たしてしまうことになるのです。

(早川清一朗)

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