TCG経験者がイチから『ビルディバイド』を遊んでみた。「予想外の展開」に興奮が高まる
シンプルでやり込み要素の高い、『ビルディバイド・トレーディングカードゲーム』

今回、テストプレイのために用意したデッキは発売中の2種類のスターターデッキ、「漆黒に嗤う魔女」と「紅蓮に猛る獣王」です。どちらもスターターですからすぐ遊べる仕様になっており、デッキの根幹になるキーカードが4枚ずつ入っているので、かなり実戦向きのスターターになっていました。スターターと言っても、他のTCGでは高レアリティのカードやキーカードが1枚しか入っていないものも少なくないので、かなり充実した内容といえるでしょう。
まずはルールを覚えるところから始めました。TCG未経験者にはここが難関ですが、他のTCGの経験があると、30分くらいで理解できると思います。ちなみにプレイを見ながらだと理解力も上がるようで、他の人のプレイを見ているだけで即プレイできる人もいました。アニメを見ていた私は、すぐにプレイのコツを覚えられたくらいです。
ルール上、専門用語がハードルになることもありますが、カードテキストには効用も書かれていますし、説明書を読む程度で問題なくプレイできました。このスターターに封入されている説明書も1枚だけで完結しているので、シンプルでわかりやすかったです。
こういう説明だとゲームも単調だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ゲームの展開には戦略性も高く、ちょっとしたミスで盤面が左右されることもかなりありました。アニメ作中のゲームでの盛り上がりがそのまま再現されている感じです。
特に、ライフゾーンでバーストトリガーが連鎖する盤面はアニメ通り、興奮すること間違いなしの展開でした。アニメで照人が言っていますが、それまでに出たバスターの数で戦略も大きく変わります。
また、ライフゾーンからショットトリガーが出た時も計算外の展開が起こるので、ここも盛り上がる盤面でした。何しろ手札からコマンドとして出すにはエナジーを消費する必要があるので警戒されることも多いのですが、ライフゾーンからは不意打ちになるので一発逆転の足がかりになることもあります。
試合時間は、慣れていないプレイヤー同士でルールを確認しながら40分くらい。おそらく熟練プレイヤー同士だと10分から20分くらいになると思います。相手の行動中にクイックを持つカードで行動することもあるので、長考も考えられますが比較的スムーズに進行するゲームだと感じました。
一緒にプレイをした人もかなり興味を持ったらしく、筆者もまったくの同意見。わかりやすいルールですが、予想外の展開が起こりやすい、初心者にも楽しめるTCGだと感じました。
今後も追加エキスパンションとしてブースターも続々と販売される予定で、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズも『ビルディバイドTCG』に参戦するというニュースもあります。このタイアップブースターは今後も別作品で展開するようですし、他のアニプレックス作品の参戦も期待できるでしょう。
アニメだけでなく、今後は『ビルディバイド・トレーディングカードゲーム』も注目していこうと思います。
(加々美利治)
※TVアニメ『ビルディバイド -#000000-』は、TOKYO MXで毎週土曜日24:30~ほか、全国で放送中。TCG『ビルディバイド』は、スターティングデッキ2種、ブースターパック1種が発売中です。