いたずら好きな少年へ命を落とした少女の「切ない」復讐『インスタントライフ』
幼なじみの女の子に「ひどいこと」をしてしまった少年。しかし、謝ろうと決意した当日、幼なじみは事故で帰らぬ人となってしまいます。読者から「切ないけどキュンとした」と注目を集めるエピソード「あんなひどいこと」を収録した『インスタントライフ』第3巻が発売。作者・江戸川治さんにお話を聞きました。
もっと早く伝えていれば… 一生残る少年の後悔
伝えられなかった後悔がある、もう一度だけあの人に会いたい……。そう考えたことがある人は多いことでしょう。もし、3分間だけ亡くなった命が復活するとしたら、あなたはどうしたいですか?
そんな「もし」が実現する物語を描いたのが漫画家・江戸川治さん(@edoosam)によるマンガ『インスタントライフ』です。不思議な力を持つ男性と助手の女子高生による「インスタントライフ」が依頼を受け、死体にお湯をかけることで3分間だけ命をよみがえらせるという1話完結の物語です。
12話の「あんなひどいこと」では、同級生の女の子に「ひどいこと」をしてしまったことを後悔する少年のエピソードが描かれます。謝ろうと決意した翌日に女の子は事故で帰らぬ人になってしまいます。「インスタントライフ」によって3分だけ蘇った女の子に許しを乞う少年ですが、「許さない」と言われてしまいます。
この作品を読んだ読者からは「最低で最高のいたずら」「エモい」「切ないけどキュンとした」などの声があがっています。
命のよみがえりを求める人びとの背景や思いによって各話、さまざまな人間ドラマが繰り広げられてきた『インスタントライフ』。作者の江戸川治先生に、2021年12月9日に発売された最終巻となる第3巻についてお話を聞きました。
――とうとう最終巻となる3巻が発売されました。今のお気持ちをお聞かせ下さい。
江戸川治先生(以下、敬称略) もっと描きたかったので残念です。
――3巻の見どころを教えて下さい。
江戸川治 色んな話があるところです。
――『インスタントライフ』の連載を続けてきたなかで、大変だったことはなんですか?
江戸川治 絵を描くのが苦手なので、それがしんどかったです。
――3巻収録作品の12話「あんなひどいこと」は、「最低で最高のいたずらだ」と話題になっています。このお話を描くうえで工夫なさった点がありましたら教えて下さい。
江戸川治 最初のほうでなるべく不穏な雰囲気にするようにしました。
――最後に、3巻を楽しみに待っていたファンへメッセージをお願いします。
江戸川治 読んでもらえたらうれしいです。
●江戸川治先生 過去のインタビュー
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(マグミクス編集部)