『鬼滅の刃 遊郭編』第2話は美麗作画の「ギャグ回」? 善逸の百面相に注目!
2021年12月にスタートした、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「無限列車編」を経て、ついにスタートした新たなストーリー。その第2話であり、12月12日に放送された「遊郭潜入」をレビューします。
善逸の魅力全開な一話
2021年12月12日、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第2話「遊郭潜入」が放送されました。いよいよ本格的に、物語の舞台である吉原遊郭へと到着した炭治郎たち。今回はコメディ要素が満載で、特に善逸のコロコロ変わる感情の変化を楽しめるような一話でした。
●善逸がかわいい回
今回、本当に善逸がせわしなく活躍(?)していましたね。自分を「祀りの神」と称する宇髄天元、その話を真面目に聞こうとする炭治郎、自分も「山の王」と名乗り対抗する伊之助。善逸は律儀にも、その全員に起こったりドン引きしたりしながらツッコミを入れます。
OPを挟み、シーンは遊郭へ。相変わらず、どう形容していいか分からないほどの美しい背景と作画に見とれてしまいます……。「無限列車編」でもそうでしたが、これまで体験したことのなかった文化や文明に触れ、炭治郎たちはそれぞれに驚きます。その様子が面白いわけですが、遊郭という場所の特徴を知る善逸の反応は、また一段とかわいらしかったですね。
普段はかわいい女性を目の前にすると、炭治郎さえ呆れるほどの気持ち悪い反応を示す善逸。それが今回、遊女たちに誘われると顔を赤面し、その場から逃げるように駆け出してしまいます。お前、そんなウブでかわいい反応ができたのか……? と、こちらがツッコミ側に回ってしまいます。
いよいよ遊郭へ潜入……というシーンからは、おなじみ下野紘さんの叫びがずっととどろき続けます。妻が3人もいるという宇髄にキレだしたり、三味線をかき鳴らしながら宇髄への怒りを爆発させたり。一度聴いただけで三味線も琴も弾きこなせる善逸の能力は、とんでもなくすごいのではないでしょうか? 途中から「吉原いちの花魁を目指す」と目標がすり替わっていたのにも、笑いを誘われました。
●引率の先生、派手柱・宇髄天元
これまでに登場した柱と比べ、だいぶコメディタッチに寄った宇髄は、遊郭に到着してからはまるで「引率の先生」といったシーンが目立ちます。離れるなと言ったそばから、遊郭の街へ消えていってしまう伊之助と善逸。CM間のアイキャッチでは炭治郎に怒鳴りつけるという、『鬼滅の刃』のアニメ史上初のギャグシーンが描かれました。
妻がいることに激怒する善逸をこぶしで黙らせるシーンでは、伊之助も炭治郎も全力で見て見ぬふりをして、正座していました。これもう、修学旅行で羽目を外しすぎて怒られる小中学生の図じゃないですか……。
炎柱・煉獄杏寿郎とはまた違うかけ合いが見られた第2話。次話以降は誰が楽しませてくれるでしょうか。そして、シリアスさを増していく物語本編にも期待です。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(サトートモロー)