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『機動戦士ガンダム』37話、罠と知略でアムロと戦ったマ・クベ「あれはいいものだ!」

「ウラガン……あの壺をキシリア様に届けてくれよ」

さまざまな策をめぐらせたうえでガンダムに挑んだ、マ・クベのギャン。画像は「HGUC 1/144 YMS-15 ギャン」(BANDAI SPIRITS)
さまざまな策をめぐらせたうえでガンダムに挑んだ、マ・クベのギャン。画像は「HGUC 1/144 YMS-15 ギャン」(BANDAI SPIRITS)

 Gアーマーで出撃したアムロとセイラはリック・ドムと交戦に入り、一撃を加え最後尾のドムの右手とジャイアント・バズを破壊したところですぐに分離。ガンダムとGファイターへチェンジします。この戦いでのリック・ドムの動きは実に見事で、3機のドムが三位一体の攻撃を仕掛け、最初に損傷した機体もヒート・サーベルで果敢にガンダムへと挑みかかります。しかしアムロとセイラの敵ではなく、一方的に撃破されてしまうのでした。

 やがて戦場は岩礁帯へと移り、マ・クベのギャンが姿を現します。アムロは即座にマ・クベの作戦を感知しますが、仕掛けられた爆弾に引っかかってダメージを受けてしまいます。テキサス・コロニー内に侵入したギャンを追ったガンダムは、爆弾やハイド・ボンブによってダメージを受けながらも致命傷は避けており、その様子を見たマ・クベを驚愕させます。

 仕掛けた罠の大半をかわされたマ・クベはなおも正面から戦おうとはしませんでしたが、増援としてシャアのゲルググが現れたことに気づき、退くに退けなくなってしまうのです。「シャア、退けーい!」と叫びながら飛び出し、シャアを一旦後方に下がらせガンダム目掛けて猛然と突きかかったギャンの剣筋は鋭く、ガンダムを追い込んだように見えました。

 しかし汚い手しか使えないマ・クベではアムロに勝てないのは明らかでした。シャアへの対抗心から戦いを止めようとはしないマ・クベでしたが、アムロはビームサーベルの二刀流でマ・クベを追いこむと、そのまま抱き着くようにして背中から両脇にかけてギャンを切り裂きます。死を間近にしたマ・クベの脳裏に思い浮かんだのはキシリア・ザビに送り届けようと考えていた、北宋時代のものと推定される白磁の壺。

「ウラガン……あの壺をキシリア様に届けてくれよ……あれは、いいものだ!」

 手段をえらばず、長く連邦軍とホワイトベース隊を苦しめた、強敵の最期でした。

(早川清一朗)

 

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