有名マンガの連載前に載った「予告」が変…? 「驚異の二重人格者」って誰…
『ドラゴンボール』神龍がやけにかわいい
●「驚異の二重人格者」ジョジョ?
一部のマンガ好きの間で「特にあてにならない」と長年言われている「週刊少年ジャンプ」の連載予告文。そのなかでもひときわ有名な、荒木飛呂彦先生の大人気シリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」の新連載予告に書いてあった一文が、「驚異の二重人格者ジョジョとは、いったいどんな男!?」です。
読者なら当然ご存じの通り、『ジョジョ』の第1部はジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーの因縁の物語であり、二重人格者など出てきません。なぜこんな文章が載ってしまったのか、まだ設定が固まっていなかったのか、詳しくはわかっていません。
ただ、ジョナサンとディオは正反対の性格ながらも、のちにひとつの体に融合しますし、だいぶ後の話ではありますが第5部のラスボス・ディアボロは明確に二重人格者だったので、不思議とこの予告が全く無関係ではないのが面白い点です。
●神龍の目がクリクリ…それにギャグ推し
最後に紹介するのは、言わずと知れたジャンプバトルマンガの金字塔『ドラゴンボール』の連載前予告です。前述の3つと比べると、そこまで変わった内容ではありません。
1984年11月の「週刊少年ジャンプ」50号に掲載された『ドラゴンボール』の連載前予告は、『Dr.スランプ』を大ヒットさせた鳥山明先生の新作ということもあって、編集部の期待がうかがえる、かなりの豪華仕様でした。
そのなかに1ページまるごと『ドラゴンボール』のことだけが描かれたカラー予告があります。そこには悟空ではなく神龍(シェンロン)と思われる龍が描かれているのですが、なぜかデザインが本編の神龍とだいぶ違いました。クリクリの大きな目、明らかに微笑んでいる口元、ずんぐりとした西洋ドラゴン風(「竜」の方が正しいかも)の体形で、同じ鳥山先生のデザインでも、どちらかというと「ドラゴンクエスト」シリーズの方に出てきそうです。
単行本第1巻の表紙に描かれている神龍のデザインが本編と違うのは有名ですが、そのバージョンともまた違います。
そして編集部がつけた煽(あお)り文は「おまたせ!ギャグの帝王日本上陸!!」「空前絶後のギャグ来週!!」と、やたらギャグ推しなのも、今からすればちょっと違和感があるでしょう。確かに初期の『ドラゴンボール』はギャグテイスト強めでしたが、あくまで冒険マンガを描くつもりだった鳥山先生の意向とはズレていました。
今回紹介した超有名マンガの「珍連載予告」は、今となっては笑えるものばかりですが、もしこの予告通りに連載されていたらどんなものになっていたのかも、ちょっと気になりますね。
(マグミクス編集部)

