『機動戦士ガンダム』38話で悲しみにくれるセイラ…「私はもうお前の兄さんではない」
1979年12月22日は『機動戦士ガンダム』の第38話「再会、シャアとセイラ」が放送された日です。シャアはガンダムとの戦いで損傷したゲルググを放棄し、脱出をはかる途中でアムロを探しに来たセイラと遭遇してしまいます。ようやく出会った生き別れの兄妹でしたが、お互いが変わってしまったことを知り、悲しみにくれるのでした。
「ガンダムのパイロットもニュータイプだとはな」
42年前の1979年12月22日は『機動戦士ガンダム』の第38話「再会、シャアとセイラ」が放送された日です。激闘の末にマ・クベのギャンを撃破したアムロでしたが、まだ戦場にはシャアのゲルググが残っていました。シャアは巧みに背後に回り込み、ビームライフルでガンダムを狙いますが、完全に不意を突いたはずの一撃はニュータイプとして覚醒したアムロに簡単にかわされてしまいます。
ギャンとの戦いでビームライフルとシールドを失っていたアムロは、シャアが続けざまに放つビームをかわし続けました。シャアも射撃が当たらないのを見て、ガンダムのパイロットがニュータイプであることを確信します。
シャアの巧みな位置変更を伴う射撃でガンダムはわずかにダメージを受けますが、頭上からのアクロバティックな攻撃によりゲルググのビームサーベルを弾き飛ばすことに成功、接近戦にもつれ込みます。
一気にゲルググの撃破を試みたガンダムでしたが、シャアはナギナタを引き抜くと近づいてきたガンダムを蹴り飛ばし、そのまま突き立てようとします。
アムロはガンダムを必死に転がしながらシャアの攻撃をかわし続けますが、このときアムロの口をついて出たのは「も、もう少し早く反応してくれ!」という恐るべき言葉でした。拡大していくアムロのニュータイプ能力に、すでにガンダムの性能では追いつかなくなっていたのです。
かろうじて立ち上がり、ビームサーベル二刀流でゲルググに一撃を加えたアムロでしたが、すでにガンダムにエネルギーは残っておらず、装甲を切り裂くことすらできません。しかしゲルググも試作型の機体を慣らし運転もせずに使ったためか不調をきたし、後退を余儀なくされたのです。
一方そのころ、テキサス・コロニーの外で対峙するホワイトベースとマ・クベ艦隊は、お互いの位置をつかめず、膠着状態に陥っていました。そこに接近して来たワッケインのマゼランが別方面でチベ級重巡洋艦を撃沈。救援に動いたマ・クベ艦隊をホワイトベースとセイラのGファイターだけで簡単にせん滅し、アムロ以外の戦闘力も尋常ならざる水準に達していることが明らかとなるのです。