実在の「俳優」がモデルの『ワンピース』キャラ4人 サンジの元ネタが意外すぎ!
大ヒットマンガ『ワンピース』のキャラクターは、実在の海賊や有名人が元ネタになっているケースがたくさんあります。「映画好き」と公言している尾田栄一郎先生らしく、映画俳優をモデルにしているキャラもいるのです。なかには、言われなければわからないマニアックなモデルがいるキャラも……?
ロブ・ルッチの黒帽子のモデルは……?
「映画好き」を公言していて、好きな作品の要素をマンガに盛り込んでいる漫画家はたくさんいます。大ヒットマンガ『ワンピース』の作者・尾田栄一郎先生もそのひとりです。1975年生まれの尾田先生ですが、自身が生まれる前の映画にも詳しく、2011年にはマキノ雅弘監督の『次郎長三国志』全9部作のDVDジャケットイラストも担当するなど、その映画マニアぶりは広く知られています。
そして『ワンピース』のキャラクターにも、映画俳優をモデルとした人物がたくさんいます。海軍大将の4人を例にとると、赤犬が菅原文太さん、黄猿が田中邦衛さん、青雉は松田優作さん、藤虎は勝新太郎さんがモデルで、顔や喋り方もかなり似ています。
一方で、言われるまでわからないような、明確に本人に寄せているわけではない俳優をモデルにしたキャラもいます。
●ニコ・ロビン……ブリギッテ・ヘルム
あくまで非公式ですが、麦わらの一味のひとりで歴史学者のニコ・ロビンのモデルは、1920~30年代に活躍したドイツの映画女優、ブリギッテ・ヘルムといわれています。彼女はサイレント時代の名作SF映画『メトロポリス』で労働者たちを導くヒロイン・マリアとアンドロイドの2役を演じたことで知られています。
映画を政治利用しようとするナチス政権に怒り、スイスに移住して引退したのも有名です。特段見た目が似ているわけではないですが、正義と悪の2面性を持っていた初期のロビンのキャラや、世界政府に反旗を翻す姿勢が重なります。
●ロブ・ルッチ……ハーヴェイ・カイテル
前述のロビンを中心に進む「エニエス・ロビー編」でルフィたちの前に立ちはだかった、世界政府の諜報機関CP9のリーダーがロブ・ルッチです。彼のモデルはハリウッド俳優のハーヴェイ・カイテルと見られています。
80歳を超えた現在も現役バリバリですが、ルッチのモデルといわれているのは名作『タクシードライバー』で悪役のスポーツを演じた時のカイテルです。確かにスポーツはルッチと同じく、特徴的な黒いハットをかぶっていました。ただスポーツはポン引きで未成年少女のヒモをやっているような小悪党だったので、キャラの設定が似ているわけではありません。顔もわかりやすく似せているわけではないので、言われなければわからないかも知れません。