「ジャブロー」という地名は実在する?『ガンダム』地理の架空とリアルを比較
地球連邦軍の総司令部「ジャブロー」は架空? リアル?

●月面二大都市「フォン・ブラウン」と「グラナダ」の由来は?
アポロ11号で、ニール・アームストロングが人類で初めて月面に降りた場所に建造された「フォン・ブラウン市」は、月の中心都市とされ、人口は約5000万人。モビルスーツの製造販売をするアナハイム・エレクトロニクス社の工場もあり、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で活躍したν(ニュー)ガンダムもここで製造されました。
『逆襲のシャア』では、アムロ・レイがチェーン・アギとともにνガンダムの受け取りに訪れ、ロンド・ベルの戦線に合流しています。また『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するケリィ・レズナーがジャンク屋を営んでいたのも、このフォン・ブラウンです。
そしてフォン・ブラウンの裏側にあるのが月面第二の都市『グラナダ』。こちらにもアナハイムの支社があり、第二次ネオ・ジオン抗争においてネオ・ジオン側のモビルスーツを開発や製造しています。また、一年戦争終戦の際、ジオン共和国と地球連邦政府の終戦協定が結ばれた場所もこのグラナダです。
この月面二大都市はもちろん架空の都市ですが、その名前の由来は何なのでしょうか? フォン・ブラウンは、ドイツからアメリカに渡った工学者で「アメリカ宇宙開発の父」といわれる『ヴェルナー・フォン・ブラウン博士』からとられていると考えられます。
グラナダの由来ははっきりしませんが、スペイン南部に同名の都市があり、アルハンブラ宮殿はスペイン屈指の世界遺産となっています。また中米ニカラグア共和国にもグラナダという都市があり、こちらもスペイン人ともかかわりが深い街になっています。
●連邦軍大本営「ジャブロー」は地名なのか?
地球連邦軍の総司令部「ジャブロー」は、アニメ『機動戦士ガンダム』では南米アマゾン川流域に、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではギアナ高地にあるとされ、施設自体は地下にあります。
地表はジャングルであり、見つけるのは困難です。ジオン軍は大まかな所在しかつかめておらず、一年戦争前の「ブリティッシュ作戦」ではコロニー落としの標的になりました。一年戦争ではシャアらジオン軍に侵入を許します。シャア専用ズゴックがジムのどてっ腹を貫くシーンは有名で、さらにカツ、レツ、キッカの3人が基地爆破を阻止したり、シャアとセイラが再会したりするなど、見どころが多くあります。
さてこの『ジャブロー』ですが、「機動戦士ガンダム公式百科事典」には「地球連邦軍本部はジャブローに置かれていた」と説明されているため、地名であるとも解釈できますが、どちらかというと基地そのものの名称と思われます。
最重要機密の総司令部だから当然といえば当然で、ジャブローという名前は架空のものであると考えるのが妥当でしょう。
が、しかし、「似た名前」を調べたところ、ジャブローがある南米のコロンビア南部、ブラジル北西部を流れるアマゾン川の支流に「ジャプラ川」という大河川があります。
(南城与右衛門)


