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新作が公開間近、『サンダーバード』が凄かった点5つ 国際救助隊の設定も秀逸

胸のすくような活躍、本来の使命は人命救助

子供が国際救助隊の本拠地を訪れるエピソードが描かれた、「すばらしいクリスマスプレゼント」
子供が国際救助隊の本拠地を訪れるエピソードが描かれた、「すばらしいクリスマスプレゼント」

●メカ発進シーン&音楽がすごかった!

 今でも耳にする度に心が躍るのが、バリー・グレイが作曲したテーマ曲です。マーチ調の勇壮な音楽に合わせ、サンダーバード1号や2号は秘密基地から発進することになります。

 トレーシー家の長男・スコットが1号機に、三男のバージルが2号機にそれぞれ乗り込み、発進するまでの細かいディテールがきっちりと描かれていました。あの音楽が流れる度に、条件反射的にテレビに見入ってしまいます。メカ発進シーンの緻密さは、『ウルトラセブン』(TBS系)や『マイティジャック』(フジテレビ系)などの特撮ドラマに強い影響を与えることになります。

 プールの下から1号機が現れるギミックは、ロボットアニメ『マジンガーZ』(フジテレビ系)に踏襲されています。『機動戦士ガンダム』(テレビ朝日系)のガンダム発進シーンの高揚感も、『サンダーバード』の系譜を受け継いだものではないでしょうか。

●プラモデルの箱絵もすごかった!

 日本での『サンダーバード』の人気をより高めたのが、今はなき「今井科学」から発売されたプラモデルシリーズでした。お年玉をもらって、年明けは近所のプラモデル店に走ったものです。2号機の主翼を、普通の飛行機とは逆向きに付けるのがポイントでした。クラスにはなぜか1人は、翼の向きを間違えているクラスメイトがいたものです。

 空想科学イラストの第一人者だった小松崎茂氏の描いたプラモデルの箱絵が、またうっとりするほど魅力的でした。ひとつの箱絵に、1号機の音速感、2号機の重量感がそれぞれ見事に描写されていました。小松崎氏のポップアートの世界に身近に触れることができたのも、幼少期の懐かしい思い出です。

●やっぱり設定がすごかった!

 すごかったポイントはいくつでも挙げられる『サンダーバード』ですが、半世紀以上経った今から見ても感心させられるのは、やはり設定の素晴らしさです。国際救助隊は、元宇宙飛行士であり、実業家としても成功したジェフ・トレーシーが、私財を投じて設立した組織でした。どこの国にも属さない、完全に独立したボランティア団体でした。

 災害やテロに巻き込まれた人たちの救出が、国際救助隊の役割でした。戦闘ではなく、あくまでも人命救助が彼らの使命だったのです。また、天才ブレインズが開発した最新メカを悪用されることを恐れ、人知れずこっそりと活動するのも彼らのポリシーでした。だからこそ、世界中の人たちから『サンダーバード』は愛され続けているのではないでしょうか。

 国際救助隊の胸のすく活躍は、今もファンの心のなかに色あせることなく息づいています。

(長野辰次)

※日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』は、2022年1月7日(金)より劇場公開、1月8日(土)よりオンライン配信予定です。

監督/ジャスティン・ T・リー、スティーブン・ラリビエー、デヴィッド・エリオット
声の出演/満島ひかり、井上和彦、大塚芳忠、森川智之、日野聡、櫻井孝宏、江口拓也、堀内賢雄、立木文彦
配給/東北新社、STAR CHANNEL MOVIES

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