「もう10年前の作品なの?」 2012年放送のTVアニメが名作揃い 『アイカツ!』も『SAO』も
「キセキの世代」のアニメでの活躍から早くも10年
●『黒子のバスケ』(2012年4月放送開始)

2012年に放送が始まった「週刊少年ジャンプ」原作のアニメのひとつが、『黒子のバスケ』です。本作は、藤巻忠俊先生による同名のバスケマンガを丁寧かつ大迫力にアニメ化しています。「友情・努力・勝利」というジャンプらしい王道ストーリーが、全6クールにわたってTV放送されました。
原作も人気はありましたが、アニメ化後は物語の中心となる「キセキの世代」メンバーを中心にキャラクター人気が爆発し、女性層にも大ヒット。その後、「キセキの世代」がドリームチームを結成する『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』で、堂々たる完結を見せてくれました。
●『ジョジョの奇妙な冒険』(2012年10月放送開始)

2012年スタートで、長期シリーズとなっているもうひとつの「ジャンプ」原作アニメが『ジョジョの奇妙な冒険』です。荒木飛呂彦先生による同シリーズの独特なビジュアルや雰囲気を、神風動画が見事にフィルムに落とし込んだアニメは長年のファンも納得の出来となりました。盤石な人気を獲得し、2019年までに原作第5部までがアニメ化されました。
そして2021年12月には、刑務所を舞台にシリーズ初の女性主人公である空条徐倫が活躍する第6部のアニメが、Netflixで先行配信されました。こちらは2022年1月7日から地上波でも放送される予定です。
●『ソードアート・オンライン』(2012年7月放送開始)

ライトノベルのアニメ化が多数行われていた2012年当時、なかでもひときわ輝いていた作品が川原礫原作による『ソードアート・オンライン』です。『SAO』の愛称で知られる本作では、シリーズごとに異なるオンラインVRゲームを舞台に、ゲーマーの男子高校生・桐ヶ谷和人(キリト)とその仲間の戦いが描かれます。
2021年10月に、最初のシリーズ「アインクラッド編」をリブートした『ソードアート・オンライン プログレッシブ』の映画第1弾『劇場版ソードアート・オンライン-星なき夜のアリア-』が公開されました。その第2弾が10周年となる2022年に公開され、さらに原作もまだ続きがあるだけに、これからも息の長いシリーズとなりそうです。
今回紹介したのは2012年の代表的なTVアニメであり、あくまでも一部です。ほかにも『中二病でも恋がしたい!』や『戦姫絶唱シンフォギア』といったヒット作から、『夏色キセキ』『アマガミSS+ plus』『キルミーベイベー』『超訳百人一首 うた恋い。』『謎の彼女X』『戦国コレクション』を始めとする多数の名作も放送されました。最新作を追うのも楽しいですが、たまにはこうした変わらぬ魅力を持つ旧作アニメに思いを馳せるのも一興ではないでしょうか。
(はるのおと)