『ジョジョ』敵キャラたちの深い名言4選 悪が語る「人間社会」「信頼」とは?
悪でも成長を目指すのが「人間賛歌」
●「人が人を選ぶにあたって 最も大切なのは 『信頼』なんだ」第5部……ポルポ
第5部でギャング組織パッショーネ幹部であるポルポが、主人公ジョルノに入団テストを課した際の一言がこちらです。
「人が人を選ぶにあたって最も大切なのは『信頼』なんだ それに比べたら頭がいいとか才能があるなんて事はこのクラッカーの歯クソほどの事もないんだ…」
歯クソの比喩も含め、なんともいい味の名ゼリフです。法的拘束力を持たないギャングという組織だからこそ、「信頼」がどんな価値(良くも悪くも)を持つかポルポは熟知していました。そして、第5部の物語は自ら勝ち得た信頼をジョルノが「裏切る」ことで、本格的に開幕します。
ちなみに、ポルポが「信頼」を語った後に言う「最も忌むべきことは「侮辱」することと考えている」という言葉も、その後のストーリーを示唆しているとも取れるでしょう。
●「大切なのは成長して祝福される事だッ!」第6部……リキエル
第6部に刺客として登場したDIOの息子、リキエル。パニック障害の症状に苦しむ人生を送ってきたのですが、幻の生物「ロッズ」(スカイフィッシュ)を操るスタンド「スカイハイ」の能力を身につけたことで、自信を取り戻します。そんな彼が主人公・徐倫(ジョリーン)との死闘のなかで発した言葉が……
「オレは成長するッ…!!大切なのは成長して祝福される事だッ!」
悪役とは思えない、むしろ主人公級の熱いセリフです。自らの弱さ、暗い過去を精神の成長で乗り越えたリキエルは強敵でした。彼のいう「祝福」とは他者からの承認ではなく、より高次元の意味を持っていたのです。戦いの後のリキエルは、勝敗に関係なく確かに「成長」していたと言えるでしょう。なお彼が自身の成長を表現した言葉、「俺は「アポロ11号」なんだァーッ」も、心揺さぶる名言として有名です。
『ジョジョ』の主題は「人間賛歌」です。敵にも「吐き気を催す邪悪」と評される悪人もいれば、自らの信念で戦う者もいます。命をかけた戦闘中の言葉は、たとえ善悪の壁を超えて私たちの胸をざわつかせるのです。
(片野)