2021年TVアニメの「特にエモい」ライブシーン4選 異世界でなぜ『スレイヤーズ』の曲が?
2021年に放送されたTVアニメから、特にエモーショナルだった4つのライブシーンを紹介します。今年は「歌もの」アニメだけでなく、普段は歌唱シーンがない作品でも印象的なライブが多く観られた1年でした。
最終回でOP曲を歌う、熱い展開
音楽アニメにおける見どころのひとつであるライブシーン。近年特にその数が増えている気もしますが、2021年もその例にもれず多くのTVアニメでライブ場面が描かれました。今回はそのなかから特にエモーショナルだったものを4つご紹介。自分の好きなライブシーンとあわせて一気に鑑賞し、年末の大型音楽番組風に楽しむのもいいかもしれません。
●『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第13話「夢をかける」
2021年を代表するアニメといっても過言ではないほどの人気を得た、『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』。主人公のトウカイテイオー関連では、第1話の含蓄に富むウイニングライブや第10話のミニライブ(のツインターボによるキャンセル)なども印象的でしたが、やはり最終話のウイニングライブは格別です。
最終回でオープニングテーマが流れるのはアニメの定番「燃え」演出ですが、骨折を乗り越えて有馬記念で優勝したトウカイテイオーがこのライブで歌ったのも、これまでオープニングを飾っていた「ユメヲカケル!」です。さらに昨今、アイドルものはライブシーンで3Dキャラクターが歌い踊るのが標準となっていますが、ここでは3Dモーションをガイドにした作画でトウカイテイオー、そして2位のビワハヤヒデと3位のナイスネイチャの魅力が爆発するライブが描かれ、視聴者のハートを撃ち抜く見事なフィナーレを迎えました。
●『ゾンビランドサガ リベンジ』第9話「佐賀事変 其ノ弐」
2021年のアイドルものでは、『ゾンビランドサガ リベンジ』も多種多様なライブで視聴者を毎回楽しませました。そのなかから物語中盤の、ゾンビィ5号ことゆうぎりが花魁として生きていた過去を描く連続エピソードの最後に披露された「佐賀事変」のライブを紹介します。
本作では珍しくシリアス一辺倒でじっくりと、明治維新で佐賀が消えたのちに起きた悲劇が描かれました。それでも過去と変わらず「歌って踊るのが好き」なゆうぎりをセンターに据え、和テイストのビッグバンドジャズをバックにしたライブシーンが描かれました。
そのかっこよさと重みは言うまでもなく素晴らしいものでした。また特筆したいのは、ゆうぎりのキャラクターソング「佐賀事変」自体は、第1期の放送後から存在していたこと。それが第2期における待望の彼女の登板回で披露されたことにより、エモさが倍増しました。