マグミクス | manga * anime * game

『ジョジョ』の「似ているようで違う」スタンドたち。全く別物に見せる見事な演出!

鏡の世界は存在した?

人気キャラ広瀬康一のスタンドと類似したキャラが7部にも登場する。画像は「超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部23.広瀬康一&エコーズACT1 (荒木飛呂彦指定カラー)」(メディコス)
人気キャラ広瀬康一のスタンドと類似したキャラが7部にも登場する。画像は「超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部23.広瀬康一&エコーズACT1 (荒木飛呂彦指定カラー)」(メディコス)

●「エコーズ(ACT2)」と「イン・ア・サイレントウェイ」

 4部のメインキャラ、広瀬康一はスタンド「エコーズ」を「ACT1~3」までの3パターン使い分けられる珍しいスタンド使いです。そのなかのACT2は、しっぽの先端を擬音、擬態語に変形させて貼りつけ、それに触れた者にその音の通りの物理現象を起こす(「ドジュウウ」という音を触ると火傷するほどの熱が発生)ことができます。

 7部「スティール・ボール・ラン」に登場したネイティブ・アメリカンの敵サンドマン(実際は「サウンドマン」)のスタンド「イン・ア・サイレントウェイ」も、擬音・擬態語を物体化させる能力でした。その音文字のデザインも「エコーズ ACT2」と似ていましたが、「イン・ア・サイレントウェイ」はより凶悪な特性を持っています。

「エコーズ ACT2」は尻尾を音文字に変えるため、一度にひとつしか使えないのに対し、「イン・ア・サイレントウェイ」は音文字をいろんな物体、生物に乗せて移動させ、複数で一気に攻撃することが可能なのです。さらに、Dioのスタンド「スケアリー・モンスター」で作った恐竜に音を乗せて攻撃するなどの合わせ技も可能。音文字も「ザグッ(斬撃)」「メラメラ(炎)」など、だいぶ攻撃的でした。心優しい高校生の康一君と、厳しい環境で生きる戦士サウンドマンの性格の違いがスタンドにも出ていますね。

●「ハングドマン」と「マン・イン・ザ・ミラー」

 3部の「ハングドマン(吊られた男)」(本体:J・ガイル)と5部の「マン・イン・ザ・ミラー」(本体:イルーゾォ)は、どちらも鏡を使った恐ろしい敵スタンドでした。しかし、「ハングドマン」は鏡や水面、生物の目など光を反射するもののあいだに潜んで攻撃してくる能力(正確には「光のスタンド」)だったのに対し、「マン・イン・ザ・ミラー」は実際に現実と左右を反転させた「鏡の世界」を作り出し相手を引きずり込んで一方的に戦う(スタンドは持ち込ませない)能力という違いがあります。

 ちなみに3部でJ・ガイルと戦っている最中に、花京院がポルナレフに対し「鏡の中とか鏡の世界とかさかんにいってますが鏡に中の世界なんてありませんよ…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」と明言していたのですが、5部で普通に「鏡の世界」が登場したため、一部ファンのあいだで花京院の発言はネタ化されていました。

 ただ、イルーゾォが「マン・イン・ザ・ミラー」を身につけるまでは「鏡の世界」は存在していないはずですし、そもそもこのスタンドが独自に「異空間」を作り出しているだけとも考えられるので、あながち花京院が間違っているとも言えません。

 ここまで紹介したのは一部の例で、他にも類似スタンドは登場します。似たような能力でも、本体や使用用途が被らないため、全然違う印象になるのが『ジョジョ』のスタンドの特徴です。荒木先生がキャラごとに「身上調査書」まで作っているからこそ、スタンドのバリエーションもここまで豊富なのでしょう。

(マグミクス編集部)

【画像】『ジョジョ』で異なる部に登場した「類似スタンド」登場巻(8枚)

画像ギャラリー

1 2