主人公よりも人気になったジャンプのサブキャラたち 作者に気に入られ活躍した者も…
主人公ボーボボの人気が低い?
●蛭魔妖一『アイシールド21』
アメフトを題材にした人気スポーツマンガ『アイシールド21』で、主人公の小早川セナを超える人気となったのが、泥門デビルバッツの創設者にして、要のクオーターバックである蛭魔妖一でした。
全体的に顔のパーツがとがった悪魔のような見た目で、最初は他の生徒を「脅迫手帳」で脅して無理やり助っ人に呼ぶなど、周囲から恐れられているキャラとして登場します。しかし、話が進むにつれてそのアメフト愛と仲間思いで努力家な一面が描かれ、蛭魔は「裏主人公」のような扱いでどんどん人気になっていきました。
第1回の人気投票では1位セナとわずか27票差の2位につけ、その後の第2回、第3回では圧倒的1位に輝いています。トップ選手には届かない身体能力を頭脳で補い、チームを鼓舞して戦いつつ、ギャグパートでも大暴れ。おまけに小学生時代の過去編や、出生の秘密に迫る描写、ケガをして離脱する際の絶望感あふれる演出などが描かれており、読者からの人気以上に、原作者・稲垣理一郎先生のお気に入りぶりもうかがえるキャラでした。
●首領パッチ『ボボボーボ・ボーボボ』
圧倒的シュールギャグのつるべ打ちで伝説となっているマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』では、続編の『真説 ボボボーボ・ボーボボ』も含めて計4回の人気投票が行われています。そのいずれでも1位に輝いたのが、金平糖のような謎の生物にして作中屈指のハジケリスト、首領パッチです。
主人公ボーボボと対等に戦えるキャラで、潜在能力では上回っていると思われる描写が多々ありました。基本的にずっとボケ担当で、特定の「真拳」を持たないために攻撃のバリエーションも予測不可能、トレードマークのトゲもさまざまな用途で使われるなど、徹底的に目立ちまくっていたので納得の1位です。自分の過去に対して怒ると変身できる「怒んパッチ」も人気でした。
そんな首領パッチの圧倒的人気よりも悪目立ちしていたのが、ボーボボの人気の振るわなさで、3位→4位→6位→3位と2位以内にすら入れずに終わっています。しかし、連載3回目の奥義3「ハジケ祭り」では「ランクインキャラが全員ボボボーボ・ボーボボ」という自由過ぎる人気投票風ネタが掲載されており、そこでは当然ボーボボが1位でした。
(マグミクス編集部)