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子供たちが熱狂した「ダブルライダー」登場から半世紀 時代とともに定義も変化して…

「子供たちを興奮させた存在」に変わりはない?

平成シリーズ2作目『仮面ライダーアギト』から、複数のライダーがレギュラーとして登場するようになった。画像は同作ポスタービジュアル (C)2001 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
平成シリーズ2作目『仮面ライダーアギト』から、複数のライダーがレギュラーとして登場するようになった。画像は同作ポスタービジュアル (C)2001 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

「平成シリーズ以降」と言いましたが、巻き戻って考えてみると『仮面ライダーV3』の仮面ライダーV3とライダーマンが、二代目のダブルライダーと言えるのかもしれません。そして、昭和ライダーで唯一、レギュラーの仮面ライダーがふたりいる作品でもありました。

 もっとも、V3とライダーマンをダブルライダーという人は当時ほとんどおらず、1号、2号、V3を「トリプルライダー」と言っていた人が多数だったと思います。

 複数の仮面ライダーが出るようになったのは、平成シリーズ2作目『仮面ライダーアギト』からでした。しかし、本作ではレギュラーライダーが3人だったこともあり、トリプルライダーと言われていた方が多かったかもしれません。

 続いての平成シリーズ3作目『仮面ライダー龍騎』ではライダーが13人。常に複数のライダーが入り乱れる展開な上に、怪人(ミラーモンスター)と戦うより、自分以外のライダーを倒すことが目的だったため、共同で戦うという要素はほとんどありません。ただし、仮面ライダー龍騎と仮面ライダーナイトはダブル主演のような流れがあったことから、ダブルライダーとも、平成の1号と2号というファンも少なからずいました。

 そういった流れのなかで、平成シリーズ8作目『仮面ライダー電王』が主役の仮面ライダー電王と、途中から登場した仮面ライダーゼロノスという平成初のダブルライダーだけで最終回まで迎えた作品となります。もっとも、この作品の場合、4人のイマジンの活躍でダブルライダー要素はかなり薄いものでした。

 これ以降、途中から敵サイドに仮面ライダーサガ、仮面ライダーダークキバが出た『仮面ライダーキバ』、プロトタイプが出て仮面ライダーバースがふたりになった『仮面ライダーオーズ/OOO』と言った変化球はあるものの、平成シリーズ14作目『仮面ライダーウィザード』までは、基本的にはダブルライダーがベースのシリーズが続きます。

 現在放送中の『仮面ライダーリバイス』は、ひとりからふたりの仮面ライダーになるという点で、このダブルライダーを発展させた新しい試みでしょう。

 もちろん、小ネタとしてダブルライダーをオマージュしたと思われるものは他にもありました。

『仮面ライダーBLACK』のシャドームーンが2号ライダーになるのではと妄想したファンもいましたし、前述の『アギト』の初期設定は、その前作『仮面ライダークウガ』と同じ世界観で登場の予定があったこと、マンガ『仮面ライダーSPIRITS』で1号が滝和也に「今夜はお前と俺でダブルライダーだからな」と言うセリフもあります。

……というわけで、現在ではダブルライダーという言葉は1号と2号にだけ与えられる称号ではなく、コンビを組んだライダーを指す言葉になりました。そうすると、前述のダブルバース、地獄兄弟やイクサ母娘(劇場版)も、現在の定義では立派にダブルライダーということになるでしょう。

(加々美利治)

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