【シャーマンキング30周年への情熱(54)】TVアニメにスマホゲーム、幅広い展開に原作者の思いも…
スマホゲームのオリジナルキャラはどのようにして生まれたのか?

ところでみなさん、スマートフォンゲーム『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』はプレイされていますか? 3Dで動き回るキャラクターが魅力的で見入ってしまいますよね。ランキング的にも定番の強豪・実用アプリがひしめき合うなか、そこそこの順位をキープしています。年末年始休暇をはさむとさらに伸びる可能性はありますね!
武井先生デザインのオリジナルキャラが登場する本作ですが、そこに至るまでには紆余曲折がありました。ファンでない方にもプレイして欲しいと考えると、ストーリーは原作を追いかけたものが無難です。そうしないと「アニメと違うぞ、ワケわからん」となるわけです。一方、アニメと同じ内容では「もう見た、飽きた」となるかもしれません。どちらも正しいのでどうするかは悩ましい問題です。筆者の経験からいっても、原作のあるアプリのシナリオは大抵最初にこの問題とぶつかります。
さらに原作サイドの立場で考えると、これは世界観を広げるチャンスです。アプリ収録のシナリオを公式扱いとして、世界観がちゃんとつながっているオリジナルストーリーにしたらどうか? と思うわけです。
原作の裏側や未来、過去、別の場所を描くといったことですね。しかしそれを作るには原作者の労力が膨大です。残念ながら理想と現実は違います。そういう想いを付き合わせた結果として生まれたのが、皆さんが見ているシナリオなのです。
武井先生はデザインを頼まれたからササッと描いて渡したわけではなく、ストーリーの叩き台を読んで、先生なりに世界を構築して生み出したキャラたちです。ぜひ今後の展開にも注目しつつ、プレイしていただければと思います!
さて、この2021年には出雲で「シャーマンキング展」が開催されました。そこで築いたご縁で、2022年1月1日から31日まで「メラ旅in神々の国出雲」と題するイベントが開催されます。スタンプラリーやグッズなどオリジナル企画が盛りだくさんで、ぜひとも訪れて取材したいところです……が! 残念ながら叶わないので、行ける方はどうか筆者の分も楽しんできてくださいっ!
その代わりといってはなんですが、2022年2月に京都で開催される原画展には行く予定です。
このように「シャーマンキング」コンテンツは年明け早々から元気です! 連載タイトルにもある「30周年」に向け、筆者も微力ながら情熱を持ってこれからも関わり続けていこうと思いますので、来年もよろしくお願いします!
それでは今回はこの辺で。皆様、良いお年をお迎えください!
(タシロハヤト)