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再アニメ化『うる星やつら』の期待と不安 ファンを二分する「メガネorコースケ」論争とは?

2022年の再TVアニメ化のニュースで元日から話題騒然の『うる星やつら』。かつて多くのファンをとりこにした魅力ある作品です。しかしファンのなかには放送前から、さまざまな不安と期待が寄せられていました。

伝説の作品の再アニメ化で寄せられる期待の声

TVアニメ『うる星やつら』ティザービジュアル (C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会
TVアニメ『うる星やつら』ティザービジュアル (C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

 2022年1月1日早々に大きなニュースが飛び込んできました。あの伝説の作品『うる星やつら』が、本年からTVアニメとして復活というニュースです。果たして、どんな作品になるのでしょうか?

 今さら説明も不必要かと思いますが、『うる星やつら』は高橋留美子先生が「週刊少年サンデー」(小学館)で1978年から1987年まで連載していたマンガです。その後TVアニメ化され、80年代を代表するアニメ作品として多くの人から支持されました。

 TVアニメは1981年10月14日から1986年3月19日まで全195回と1時間スペシャルが1本。このほかに劇場アニメが6本、OVAで12本が制作されました。

 時系列で分かると思いますが、前回のTVアニメでは原作マンガはまだ完結しておらず、TVアニメ最終回はオリジナル展開で幕を下ろしています。それから2年後、1988年2月6日公開の劇場版『うる星やつら 完結篇』にて原作マンガの最終回がアニメ化されました。そしてOVAで、TVアニメにならなかった原作マンガのエピソードがアニメ化されています。

 ちなみに、これまでの『うる星やつら』最後のアニメ化は2008年12月。高橋留美子展(原画展)向けに製作された『うる星やつら ザ・障害物水泳大会』でした。製作はサンライズに変わっていましたが、声優陣は鬼籍に入られた方以外はオリジナルキャストのままです。この作品から約13年の月日が流れました。

 その『うる星やつら』が2022年に、小学館創業100周年、TVアニメ放送40周年を記念して、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で4クールにわたって放送されるそうです。奇しくも今年は寅年。虎縞ビキニのラムの復活は運命かもしれません。

 また、主人公である諸星あたるとラムの声優が早くも発表されました。あたるの声は神谷浩史(かみや・ひろし)さん。ラムの声は上坂すみれ(うえさか・すみれ)さん。共に発表されたPVで、あたるとラムの声をいち早く演じていましたが、前担当声優だった古川登志夫(ふるかわ・としお)さんと平野文(ひらの・ふみ)さんを思わせる声のトーンになっていました。古川さんと平野さん共に新作へのコメントを寄せており、声のバトンタッチはうまくいっている模様です。

 ちなみに本年1月1日に動き出したTwitterの『「うる星やつら」TVアニメ公式』は、わずか1日でフォロワーの数が6万人を超えました。それだけ今回の再TVアニメ化に期待を寄せるファンが多いということでしょう。

 しかし、一方で再TVアニメ化を不安に思っている人も少なくありません。それは筆者も同じ思いです。そこで、まだ早いとは思いますが、公式からの情報や多くのファンがネット上でつぶやいているコメントから、『うる星やつら』の新作TVアニメについて考察していこうと思います。

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