壮大なネタバレ! アニメ『ドラゴンボールZ』の次回予告は『遊☆戯☆王』以上?
アニメのネタバレ予告というと「城之内死す」をはじめとするアニメ『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』の印象が強いと思いますが、じつは『ドラゴンボールZ』の次回予告もネタバレ具合でいえば負けてはいません。今回は、アニメ『ドラゴンボールZ』のネタバレ予告を振り返っていきます。
次回予告で少年の全ての謎が明らかに

1989年4月から1996年1月までフジテレビ系列で放送されたアニメ『ドラゴンボールZ』は、本編もさることながら、実はその次回予告もファンから注目を集めていたことはご存じでしょうか。今回はネタバレ予告でおなじみの『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』に並ぶ、『ドラゴンボールZ』のネタバレ次回予告をご紹介します。
たとえばシリーズのなかでも究極のネタバレといわれているのが、アニメ121話放送後に紹介された第122話の次回予告です。121話では、超サイヤ人に変身できる謎の少年が悪の帝王・フリーザを一刀両断。しかも物語終盤で「もうじき悟空が地球に帰ってくる」という少年の言葉通り悟空が地球に到着し、最後は「少年の言葉通り孫悟空は帰って来た」「だがこれで少年の謎はさらに深まった」と、ナレーションが入って幕を下ろすのですが……。
その直後に紹介された次回予告のタイトルは、「ボクの父はベジータです… 謎の少年の告白」と思いっきりネタバレしています。おまけに予告のなかで少年自身が「ボクの名前はトランクス」「20年後の未来から来ました」と自己紹介しているうえ、悟飯が「そっか。それで超サイヤ人になれるんだ」と追い打ちをかける始末でした……。ファンの間ではいまもなお「史上最大のネタバレ予告」として語り継がれており、ネット上でも「少年の謎が深まるどころか、全て解けててワロタ」「大事なことをほとんど言っちゃってる(笑)」といった声が相次いでいます。
また、第22話では、6匹のサイバイマンとピッコロたちが激突する展開になり、ヤムチャもその場に駆けつけ、次回予告では「安心しろ。サイバイマンはまとめてこの俺が一気に片づけてやる」「さぁ来やがれ!」と息を巻いています。しかし第23話のタイトルは、「ヤムチャ死す おそるべしサイバイマン」という実にやるせないものでした。
ちなみにその逆パターンもあり、第107話のタイトルは「生きていた孫悟空 Z戦士が全員復活だ!!」。前話では悟空がナメック星の消滅とともに消えるという、悲壮感漂う幕切れだっただけに、あっさり生存をばらした予告には当時の視聴者も衝撃を受けたことでしょう。
(マグミクス編集部)