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『機動戦士ガンダム』40話 アムロとララァの戦闘からシャアは弾き出され…

1980年1月5日は『機動戦士ガンダム』の第40話「エルメスのララァ」が放送された日です。マグネット・コーティングにより強化されたガンダムにアムロが一息つく頃、ララァのエルメスはついに実戦に投入され、恐るべき戦果を上げます。優れたニュータイプである両者が戦場で邂逅したとき、すでにシャアの居場所はなくなっていたのでした。

「貴公はヒットラーの尻尾だな」

ララァが搭乗するMAエルメスは、初戦で連邦軍の艦船をあいついで撃沈するなどの戦果をあげた。画像は「1/550 MAN-08 ララァ・スン専用モビルアーマー (機動戦士ガンダム)」(BANDAI SPIRITS)
ララァが搭乗するMAエルメスは、初戦で連邦軍の艦船をあいついで撃沈するなどの戦果をあげた。画像は「1/550 MAN-08 ララァ・スン専用モビルアーマー (機動戦士ガンダム)」(BANDAI SPIRITS)

 42年前の1980年1月5日は『機動戦士ガンダム』の第40話「エルメスのララァ」が放送された日です。第39話でかろうじてシャリア・ブルのブラウ・ブロを退けたアムロでしたが、すでにガンダムの性能ではアムロの反応速度に追いつけなくなっていました。

 整備だけで性能向上は見込めず苦悩するアムロとクルーたちでしたが、モスク・ハン博士により関節の可動摩擦面に磁力コーティングを施すマグネット・コーティング処置が行われ、ようやくガンダムはアムロが満足する性能を得ることとなりました。

 連邦は攻め落としたソロモンを拠点として集結し、サラミスやマゼランなどの艦船がジムやボールを満載して進発を開始します。

 対するジオンは、連邦軍が間近に迫りドズル・ザビを失った状況となっても、デギン・ザビ、ギレン・ザビ、キシリア・ザビの三者は一枚岩になれず、それぞれ独自の判断で行動していました。ジオンはギレンが指揮を執る宇宙要塞ア・バオア・クーと、キシリアの拠点である月面都市グラナダの両拠点を結ぶ線を最終防衛ラインとして設定していましたが、ギレンとキシリアの不仲は戦いに暗い影を落としていたのです。

 追い詰められたジオンは、第3号密閉型コロニー「マハル」の住民150万人をわずか4日で強制疎開させ、周辺のコロニーから集めた太陽電池を運び込み、新兵器「コロニーレーザー」の準備を急ピッチで進めていました。このマハルは後に『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するシーマ・ガラハウ中佐と部下たちの故郷として設定され、帰るべき場所を失ったことが彼女たちの運命を大きく変えたと明かされています。

 デギンの意志を無視し、強引にコロニーレーザー計画を進めるギレンに対し、デギンは独裁者ヒットラーの名前を出し、「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」と辛らつな言葉を投げかけます。するとギレンはデギンに背を向けたまま「ヒットラーの尻尾の戦いぶり、ご覧ください」と言い放ちます。親子の間に決定的な亀裂が入った瞬間でした。

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