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声優・小林清志が演じたダンディな男たち 「一心同体」次元大介との決別

2021年、長い間演じ続けてきた「次元大介」と決別した声優の小林清志さん。しかし、これまで演じてきたキャラは次元以外にも、小林さんの分身のようなダンディなキャラばかりでした。その軌跡を振り返ります。

二刀流から声優一本にしぼって活躍

『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』原作:モンキー・パンチ (C)TMS
『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』原作:モンキー・パンチ (C)TMS

 1月11日は声優の小林清志(こばやし・きよし)さんのお誕生日です。2022年で89歳になるそうで、長年にわたって私たちファンを楽しませてくれました。その功績について振り返ってみましょう。

 小林さんは中学校時代から英語が得意で、大学を卒業してから翻訳の仕事をしていたそうです。同時に舞台役者としても活躍、役者と翻訳家の二刀流で活躍していました。そんな時、自分が翻訳した作品のアフレコを見ていて、「自分がやった方がマシ」と思い、洋画の吹き替え声優としても活動するようになったそうです。

 小林さんと言えば、低音で重く渋い声が特徴的。声優は天職だったのでしょう。やがて声優に専念することになって、始まったばかりのTVアニメの仕事も受けるようになりました。その活躍は日本TVアニメ黎明期から始まり、日本初の連続TVアニメ『鉄腕アトム』(1963~1966年)にも出演しています。

 そして、小林さんのTVアニメ初主演作品となったのが、自身の代表作のひとつでもある『妖怪人間ベム』(1968年)のベムでした。実質的な主人公はベロでしたが、タイトルに名前があるベムは、その後ろに控える頼もしい存在だったと思います。2011年に実写化された作品ではナレーターを担当していました。

 この頃に小林さんが演じたキャラで、筆者が忘れられないのは『巨人の星』(1968~1971年)のアームストロング・オズマです。アニメでは星飛雄馬と友情を結びながらも、悲劇的な最期を遂げる役柄でした。ちなみに小林さんは『新・巨人の星』(1977年)でマイケル・ブラウン、『新・巨人の星II』(1979年)では死神ゴスマンというアニメオリジナルの外国人ライバルも演じています。おそらく偶然でなく、小林さんの演技力を知るスタッフからの指名だったのかもしれません。

 とにかく、どんな作品に出演してもすぐに小林さんが演じていることが分かる存在感のある声でした。『荒野の少年イサム』(1973年)のビッグ・ストーン、『スペースコブラ』(1982年)のクリスタルボーイ、『クラッシャージョウ』(1983年)のタロス、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(1991~1992年)のエギーユ・デラーズなど、骨太でいかにも男らしさがにじみ出てくるキャラを多く演じています。

 また、その重低音の声はキャラだけでなく、作品の語り部であるナレーターとしても印象的な作品を生み出していました。『流星人間ゾーン』(1973年)、『西部警察(シリーズ)』(1979~1984年)、『仮面ライダーBLACK』(1987年)、『ナイトライダー』(1987~1988年)、『勇者王ガオガイガー』(1997年)など、アニメだけでなく特撮やドラマといった幅広い作品群で活躍しています。ファンのなかにはオープニング曲のイントロが聴こえると同時に、小林さんの声が脳内再生される方もいることでしょう。

【画像】小林清志が出演したアニメ(4枚)

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