『トルネコの大冒険』の絶望的な死亡フラグ もはやこれまで?ガーゴイル店長も敵になる
「ドラゴンクエスト」シリーズの外伝ゲーム「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」シリーズは、プレイヤーの冒険力が問われるゲームでした。極めるほどに先の展開が見えてしまい、「もはやこれまでか……」と絶望するときが多々あります。「死亡フラグ」ともいえるその瞬間とは?
敵の攻撃ではなく空腹で絶命
1993年に「1000回遊べるRPG」として登場し、その後シリーズ化された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』(以下、『トルネコ』)。「1000回遊べる」というキャッチコピーは決して大げさではありません。毎回ランダムなダンジョンが登場し、そこで手に入るアイテムだけがたよりの冒険なので、遊ぶたびにまったく違う体験が待っているからです。
さらにターン制なので、敵の行動を予測しつつ一手を打つという、将棋のような面白みもあります。『トルネコ』はプレイヤーが真の意味での経験値を積み、「冒険力」を上げていくゲームなのです。
そんな『トルネコ』では無念の死を迎えることもしばしばあり、冒険スキルが高くなっているがゆえに「あ、これはもうダメだ……」と「死亡フラグ」が立った瞬間もわかってしまうようになります。今回はそんな『トルネコ』のなかでも難易度が高いといわれる『トルネコ3』から、絶望のシチュエーションをご紹介します。
●ここまで耐えたのに…腹減りすぎて「死亡フラグ」
通常のRPGではHPは敵の攻撃などによって削られるものですが、『トルネコ』ではそれに加えて空腹によっても減ってしまいます。『トルネコ』ではキャラの満腹度(初期値:100)も設定されており、10ターンの行動ごとに1ずつ減少。満腹度がゼロになると、1ターンごとにHPが削られてしまうのです。敵の攻撃でダメージを受けるならまだしも、空腹でHPが減っていくという設定に、すでに絶望感が漂います。
満腹度を回復するにはパンを食べればいいのですが、スタート直後の手持ちは満腹度が100回復する「大きなパン」1つのみ。あとは、ダンジョンのなかで拾わなければなりません。とはいえランダムダンジョン制なので、歩けども歩けどもパンのパの字も見つからない回もあります。
パンを探してうろうろしているうちに手持ちのパンを食べ尽くし(本末転倒)、いよいよHPが削られていく段階に突入……しかし、ここで諦めてはいけません。実はパン以外にも「草・種」類は、わずかながらHPを回復してくれるので、なんとか食いつなぐことができるのです。
モンスターがすべてトルネコの姿に見えてしまう「まどわし草」や、フロア内の別の部屋にワープしてしまう「ルーラ草」など、特殊効果が発動するものでも背に腹は代えられないので口にしながら歩き回り、ようやくパンが落ちているのを見つけたときの喜びときたら……夜中でも「あったーーーーっ!」と絶叫してしまうほどです。しかし、喜び勇んで駆け寄ったその瞬間……地雷を踏んでパンが消滅、拾う前に落とし穴に落ちて下の階へ、メイジモモンジャに口をふさがれて食べられない、げんじゅつしに杖を振られてワープ、そもそもくさったパンだった……などの腹が減って死ぬ「死亡フラグ」が立ってしまうことも多くありました。