『鬼滅の刃 遊郭編』第6話見どころ ついに「謎の剣士」の声優が判明!
2021年12月にスタートした、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「無限列車編」を経て、ついにスタートした新たなストーリー。その第6話であり、1月9日に放送された「重なる記憶」をレビューします。
敵・味方双方が覚醒、激戦の第6話

2022年1月9日、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第6話「重なる記憶」が放送されました。放送前から話題となっていた「あの人」の登場では、ついに声優も判明しました。戦闘も敵・味方双方が覚醒し、さらに激しさを増しました。
●謎の剣士の声優が判明!
上弦の陸・堕姫(だき)の残虐な行いに怒りを爆発させる炭治郎。彼の言葉を耳にする堕姫には、見たことのない光景が浮かびます。鬼の頭目・鬼舞辻無惨の記憶であろうそこには、謎の剣士が立っていました。
低く轟くような声。炭治郎と同じ場所にアザを持ち、同じく日輪の耳飾りをつける男は、作中でももっとも重要な存在のひとりでもあります。前話、いや「遊郭編」が始まってから、「あの男の声は誰が演じるのか」と話題になっていました。
その声の主は、井上和彦さんでした。『夏目友人帳』のニャンコ先生、『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシ、『機動戦士Zガンダム』のジェリド・メサ……。代表作を挙げればきりがないほど、彼は多くのアニメでキャラクターに声を吹き込んでいます。
「遊郭編」での登場はわずかでしたが、それでも原作を知る視聴者は大いにわき立ちました。なぜ炭治郎とこの剣士が重なって見えたのか。アニメでそれがどう描かれるのか、次回以降のエピソードが楽しみでなりません。
●炭治郎の覚醒に震える!
本編は戦闘シーンがメインだったわけですが、堕姫が帯を取り込み本来の姿へと変貌して以降、息を呑む圧巻の描写に魅入ってしまいました。妖艶さと不気味さを合わせ持った堕姫の変化に、思わず自分の手にも力が入ります。
民間人も巻き込む一撃に、炭治郎はなんとか、帯の速さを実感させる紫の一閃に刀を合わせたときの火花。そのたった一瞬が生んだ惨劇で、戦闘がさらに過酷さを増したことを実感させられます。
そして、怒りに震えた炭治郎は命の限界に迫る勢いで、その力を解放させるわけですが……。静かな表情でヒノカミ神楽を繰り出す彼は、まさに別人。スピード感ある表現もさることながら、スローモーションに見える彼の視界を共有されるような描写もまた、炭治郎が別次元に立ちつつあるのを感じます。
堕姫側の演出・演技もいいんですよね。無意識に埋め込まれた記憶を前に、手が震える彼女。彼の斬撃に驚き、痛がり、一瞬で詰め寄る彼を前に思わず飛び出すひと言。その秀逸な表現に、この数分を何度もリピートするだけでなく、戦闘シーンは0.25倍速で見返してしまいました。
第6話もまた、情報量が爆発した回でした。炭治郎と同じく怒りで覚醒せんとする禰豆子。鬼のもとへと走る宇髄天元と伊之助、いまだ眠る善逸。ちゃんとワンカットで存在感をアピールするムキムキねずみたち(?)。次話ではついに、井上和彦さん演じる剣士と同様に放送前から話題の「あの男」が登場するのでしょうか。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
(サトートモロー)