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『ジョジョ』の可哀そうな悪役たち 1人だけ仲間外れ、休眠中に浮気されトラウマが…

DIOの息子も悲惨な人生を歩んで…

DIOの息子・ヴェルサスの惨めな人生が語られる『ジョジョの奇妙な冒険 第6部』第9巻(集英社)
DIOの息子・ヴェルサスの惨めな人生が語られる『ジョジョの奇妙な冒険 第6部』第9巻(集英社)

●第6部 ろくでもない人生を歩んでいたDIOの息子……ドナテロ・ヴェルサス

 第6部後半、プッチ神父に協力する3人のDIOの息子のひとり、ヴェルサスは、あまりにも悲惨な人生を歩んでいました。実の母から愛されず家出した彼は、なぜかいきなり空から降ってきたスパイクを持ち歩いていたところ、そのスパイクがイチローが障碍者施設に寄付したものだと判明して逮捕されます。ヴェルサスは手に入れた経緯を正直に話すも、決めつけがひどい判事から「恥を知りなさいッ!」と怒鳴られ、更生施設送りになりました。

 一連の悲劇は、地面が記憶している過去の出来事を掘り起こすスタンド「アンダー・ワールド」が中途半端に発現していたことが原因。その後もヴェルサスは能力のせいで、散々な目に遭い続けます。

 プッチ神父と出会って「アンダー・ワールド」を使いこなせるようになってからは、強敵として徐倫たちの前に立ちはだかりますが、戦闘中に上から目線で小言を言ってくる神父にイラついたこともあって敗北。その後はウェザー・リポートの記憶を掘り起こした結果、「ヘビー・ウェザー」による惨劇を巻き起こし、神父に処刑されて惨めな最期を迎えました。

 同じDIOの息子ながら、「黄金の心」を持ち、10代でギャングのボスに登り詰めたジョルノとの対比も気の毒なキャラです。

●第8部、すべてを失った岩人間……大年寺山愛唱

 第8部の敵である岩人間たちのなかで、いちばん普通の若者っぽく描かれていた大年寺山愛唱。彼はかつて普通の人間の女性と交際しており、彼女のことが好きすぎて、つい自分が「丸々一か月間眠った状態になること(岩人間の習性)」を話してしまいます。

 その結果、彼女は愛唱が隠れて眠っていた自宅ベッドの上に男を連れ込んで情事に及び、愛唱はその一部始終を眠ったまま聞く羽目に……。さらに、彼女は金目当てで愛唱の土地の権利を売り払って逃げてしまいます。家は取り壊され、仲間の八木山夜露に救出されなければ彼は窒息死するところでした。

 そんなトラウマのせいで、愛唱は康穂たちと戦っている最中も常に冷や汗をかき、「救心」を服用する不安定さを見せています。彼のスタンド「ドゥービー・ワゥ!」自体は、呼吸を探知して自動追尾する恐ろしい能力でしたが、それよりも過去の不幸さが目立っていて同情してしまうキャラでした。

(マグミクス編集部)

【画像】『ジョジョ』不幸な悪役たちの過去、顛末が語られる単行本(4枚)

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