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名作マンガの「No.2キャラ」5選 嫌われ役もいとわない実力者、報われない悲哀も魅力

組織をまとめるのに必要不可欠、一番重要ともいえるのが、No.2、副将にあたる存在です。それはマンガの世界でも同じと言えるでしょう。トップが言えないことをあえて言ったり、身を挺してかばったり……。今回はそんな魅力的な「No.2キャラ」を紹介します。

組織を締める大事なポジション

(画像:写真AC)
(画像:写真AC)

「組織のカギは副将が握る お前の持論だったな」

 これはマンガ『幽☆遊☆白書』で、黄泉が統率する軍の会議にて、蔵馬が「(敵国も含め)半年以内にNO.2はすべて入れ替わる」と言った際に黄泉が残した言葉です。

 大人になって会社などの組織に属している、もしくは経営をしている方でこのセリフが身に染みている人も多いのではないでしょうか。カリスマ性にあふれる組織のトップのすぐそばで、実務を仕切ったり、しりぬぐいをしたり、言いにくいことをあえてはっきり言ったりする役目、「No.2キャラ」はマンガにも欠かせません。

●『ワンピース』のロロノア・ゾロ

「No.2」と聞いて、『ワンピース』のゾロが真っ先に思い浮かんだ人も多いのではないでしょうか。ゾロは、まさに船長のルフィができないこと、気づかないことをカバーする超重要な副将ポジションと言えるでしょう。

 一例をあげると、メリー号との別れを受け入れられずにルフィと決闘までして麦わらの一味を抜けたウソップが戻りたがっていると知って喜ぶ一同に対し、ゾロは「一味を抜けるってのはそんなに簡単なことなのか!!?」と一喝して、ウソップが「謝罪をしてケジメをつける」ことの必要性を説きます。さらにルフィに対し、うやむやにするなら今度は自分が船を降りるとまで言い切る厳しさとその背後にある優しさに、シビれた読者も多いことでしょう。

 それ以外でも、ルフィを守るためにバーソロミュー・くまの壮絶な拷問に耐えたり、パンクハザードでは「これからだぞ新世界は!!」とルフィを叱咤したりと、No.2ならではの魅力がこれでもかと詰まっているキャラです。

●『キングダム』の騰

 中華統一を目指す秦国と各国の戦いを描く歴史マンガ『キングダム』には、膨大な数の将軍とそれを支える部下たちが登場します。そのなかでも人気が高いのが、かつての六大将軍・王騎の右腕の副官だった騰(とう)です。

 王騎の指示に対し、「ハ!」と短く答えて常に最適な行動を取るポーカーフェイスの超優秀な武人。特に「ファルファル」と独特な擬音で、敵をなで斬りにして戦場を横断していく姿はかっこよすぎます。

 王騎の最期の場面では、「本来あなたの実力は私に見劣りしません」とまで評価されていました。その際の、ポーカーフェイスながらも握りしめたこぶしから血が垂れている姿も印象的です。その後は王騎軍を受け継いで将軍になり、楚の豪将・臨武君を破るなどの大活躍で、復活した六大将軍のひとりにも選ばれています。

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