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スポーツ漫画でつい共感してしまう「凡人」キャラ 伏兵的活躍や頑張れないダメさも魅力

さまざまなスポーツマンガに出てくる「凡人」キャラたち。現実世界でも、誰もが部活でレギュラーになって活躍し、勝ち進めるわけではなく、どうしてもうまくいかない彼らに共感してしまいます。今回は、特に読者が自分を重ねてしまう凡才の名キャラたちを紹介します。

「侮ってはいけなかった」男がチームを救うことも

赤木と一緒に湘北高校バスケ部を支えてきた「メガネ君」こと木暮公延が表紙の『スラムダンク』完全版第4巻(集英社)
赤木と一緒に湘北高校バスケ部を支えてきた「メガネ君」こと木暮公延が表紙の『スラムダンク』完全版第4巻(集英社)

 さまざまなスポーツや部活動を描いたスポーツマンガには、天才には敵わない「凡人」キャラが数多く出てきます。身体能力、センスは到底かなわない、そもそも継続した努力ができないキャラも……。実際の部活動などでもレギュラーになれなかったり、試合で勝てない人の方が多いので、彼らに共感する人も少なくないでしょう。

●『スラムダンク』…木暮公延

 スポーツマンガのメガネキャラでおそらく一番有名で、多くの人の涙を搾り取ったであろう『スラムダンク』の木暮公延(きみのぶ)。体力をつけるために中学からバスケを始めており、回想では走りっぱなしのきつい練習にバテバテになりながらも食らいついていく姿も描かれました。

 キャプテンの赤木をずっとそばで支えてきた心優しい青年ですが、一度は部活を離れてグレていた三井が現れた時は叱咤する場面も。そんな木暮君が一番輝いたのは、インターハイ出場をかけたvs陵南戦の最終局面でした。1点差に迫られた状況で三井が倒れ、赤木たちもファウルで退場ギリギリの場面で、花道のパスから木暮が値千金のスリーポイントを決めるのです。

「湘北は選手層が薄い」と判断し、流川にディフェンスを集中させていた陵南の田岡監督も「あいつも3年間がんばってきた男なんだ 侮ってはいけなかった」と後悔。ここぞの場面で努力が報われた、『スラムダンク』のなかでも屈指の名シーンです。

●『アイシールド21』…葉柱ルイ

 アメリカンフットボールを題材にしたマンガ『アイシールド21』は、「天才の凡人の差」と「それを覆すための努力・工夫」がいくつも描かれた作品でした。ヒル魔、雪光、十文字、桜庭、雲水……彼らのもがく姿が描かれるなか、一番最後まで泥臭くもがき切ったかっこいいキャラが、賊学カメレオンズの主将・葉柱ルイです。

 あからさまな不良ではありますが、アメフトへの情熱だけは本物。巨深ポセイドンに負けた後にはヒル魔につかみかかって泣きながら「テメェと俺と 何が違うってんだよォオ!!」と叫び、読者の涙を誘いました。

 選手としてだけでなく主将としても上手くいかなかった葉柱は、その後「世界大会編」のアメリカvs日本の試合終盤で再び姿を現します。ずっとチームに帯同していた、包帯で顔を隠した謎の男・法田井乙子の正体が彼だったのです。進清十郎の代わりに出場した葉柱は、最初はアメリカ選手に圧倒されるも執念で活躍を見せました。葉柱の奮闘を客席で見て、凡人であることに折り合いをつけたつもりでいた雲水が後悔の涙を流す場面も印象的です。

【画像】凡人たちが必死に戦う姿を描いた名作マンガたち(5枚)

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