20年前、2002年1月に放送開始したアニメ3作品 恋愛や学園要素を楽しめる名作
今から20年前の2002年1月には、数多くのTVアニメが放送され多くのファンを楽しませてくれました。当時から人気を集め評価が高かった3作品を紹介します。
井上喜久子さんの代表作のひとつが放送開始
今から20年前の2002年1月には、数多くのTVアニメが放送されました。なかでも人気と評価が高かった3作品を紹介します。
●『おねがい☆ティーチャー』
2002年1月からWOWOWのスクランブル放送(WOWOW加入者のみ視聴可能)形式で放送された『おねがい☆ティーチャー』は、主人公・草薙圭とヒロイン・風見みずほが周囲の人間とともに織り成す恋愛模様を描いたSF作品です。
圭は長野県の木崎高校に通う高校1年生。表向きは15歳となっていますが、意識不明となり成長が止まる「停滞」という病気に悩まされて3年間入院していたため、実年齢は18歳。そんな彼の前に新任の国語教師として風見みずほが赴任してきたところから、物語はスタートします。実は、みずほは銀河連盟から派遣された辺境惑星の駐在監視員で、地球人の父親と宇宙人の母親の間に生まれた存在でもありました。
圭が偶然みずほの正体を知ってしまったことにより、流れで結婚することになったふたりは、結婚の事実を隠しながら同居を開始します。周囲の人間模様とみずほの立場、そして再び圭を襲った停滞など、さまざまな事情や問題に振り回されながらも、ふたりが徐々に関係を深めていくストーリーは多くのファンを魅了しました。
特に、みずほ役の声優・井上喜久子さんの演技は卓越しており、井上さんの評価をさらに一段上へと押し上げた作品としても忘れられない作品です。
また、本作の舞台となった宿「アルペンハイム山正旅館」を訪れるファンが絶えないことでも知られており、いわゆる「聖地」としても重要なポジションを占めています。
●『フルメタル・パニック』
2002年1月からWOWOWで放送された『フルメタル・パニック!』は、原作・賀東招二、イラスト・四季童子のコンビによって生み出された同名のSFミリタリーアクション小説をアニメ化した作品です。
主人公の相良宗介は、「最強の陸戦兵器」と呼ばれる人型兵器アーム・スレイブを駆り、幼いころから世界各地でゲリラや傭兵として戦い抜いてきた歴戦の兵士。そんな壮介が対テロ極秘傭兵組織「ミスリル」の一員として特殊能力者「ウィスパード」であるヒロイン・千鳥かなめの護衛任務を受けて都立陣代高校へ入学するところから壮大な物語が展開されます。
原作1巻の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』から3巻までの『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』までのストーリーが中核となっていますが、シリーズを通して最大の敵として登場するアマルガムが登場しないなど、大きな改変が行われているのも特徴です。
また、アニメオリジナルのお色気シーンが追加されるなど、学園ものへと大きく舵が切られており、ハードな作風である原作とは雰囲気が異なっています。それでも当時としては貴重なロボットアニメ作品であり、下川みくにさんが歌うオープニングテーマ「tomorrow」の美しい旋律は多くの視聴者を魅了しました。