【漫画】コストコでゲイカップルが「家族カード」を発行できた理由は? 店の対応に感動
一緒に暮らしているゲイカップルは、ある日コストコに買い物に行きました。ふたりとも会員証を持っていなかったため、1枚作ることに。すると「家族カード」が1枚無料で追加できることを知り……。漫画家・伊藤正臣さんのマンガが心温まります。
「家族カード」を発行できる条件とは?「LGBTフレンドリーな企業」

一緒に暮らしているゲイカップル・ゴンちゃんとトシ君は、ある日コストコに買い物に行きました。ふたりとも会員証を持っていなかったため、1枚作ることに。すると「家族カード」が1枚無料で追加できることを知り……。
漫画家の伊藤正臣さん(@itoomi)による創作マンガ『ゲイカップルがコストコに行ってビックリした話』がTwitterで公開されました。本作は「コミプレ」内「ふらっとヒーローズ」で連載中の『ふたりでおかしな休日を』のスピンオフ作品。作者の実話をもとにしたエピソードです。
コストコの「家族カード」にまつわる心温まるエピソードに、読者から「泣いた」「うれしい話」「今までいろんな偏見の目で見られてきたと思うから、余計にコストコでの対応に感動したのだと思う」「LGBTフレンドリーな企業が増えて、ゲイ同士でも大丈夫ですよって思ってもらえるのってうれしい」「当たり前のようなサービスがなぜか温かくて、これが世界的に目指す“普通”なのだろうなと思った」などの声があがりました。
作者の伊藤正臣さんに、お話を聞きました。
ーー伊藤正臣さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
小さな頃から漠然と漫画家になりたい~と思っていたのですが、大学卒業時に就職活動の代わりに描いたマンガを持ち込み、秋田書店で受賞したのがきっかけでデビューにつながりました。
ーー『ゲイカップルがコストコに行ってビックリした話』のお話はどのようにして生まれましたか?
これは実際に僕がコストコで会員証を作った時に起こったまんまのエピソードです。ビックリ&感動、そして他の人にも教えたいお得情報だったので、実は連載中のマンガの1エピソードとして使いたかったのですが、商業マンガとして「コストコ」という名前を出すのがNGだったらしいのです。でも別のお店にしては意味がないので、Twitterでの発表に至りました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
マンガは個人的に「うれしかった」というだけの気持ち表明でしたが、「ほっこりしました」「泣けました」「こういう対応をしたい」など、自分のことのように喜んでくれる声をたくさんいただいて、ふたりが祝福されているようで泣けました。
同時に「きもい」「自意識過剰」ってコメントも印象に残りました! いろいろなセクシャリティに理解がある世の中になっているとはいえ、まだまだそういう言葉が飛んでくる事実は、僕がこのキャラクターたちを描く意義であると思えるからです。

ーー『ふたりでおかしな休日を』の単行本1巻が発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
ゴンちゃんとトシ君、一緒に暮らすふたりが毎週水曜に手作りお菓子を作って食べる、ほっこり・日常・コメディマンガです。クローゼットな気持ちや誰かの何気ないひと言の戸惑いなど、ゲイの日常をサラリと描きました。
共感できる部分、引っ掛かる部分、たくさんあると思いますが、重くないヘルシーな作品です。ぜひお菓子のお供にご一読下さい!
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
生まれて初めてここまでバズったのですが、フォローもたくさんしていただけてうれしかったです。せっかくですので、しばらくは連載作品を軸としたマンガやイラストを発表したいなと思っています。
(マグミクス編集部)