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40代コロコロ中年、3Dプリンターで「ホットショット」を修復? 大人のRCカーライフ(17)

試行錯誤を繰り返す

「ホットショット」のフロント側のパーツも破損 していたので、3Dプリンターで作製することに。写真は正規パーツで、左が破損したもの
「ホットショット」のフロント側のパーツも破損 していたので、3Dプリンターで作製することに。写真は正規パーツで、左が破損したもの

 今回作っていただいたパーツは、樹脂を少しずつ重ねる形式で製作されていました。それが災いしたのか、パーツは樹脂の積層ラインに沿って真横に割れていたのです。着地の瞬間にかかる衝撃はかなりのものなのでしょう。

 そこで次は、液体状の樹脂を固める形式で製作していただくことになりました。パーツをひとつ成形するのに1時間と少し、左右合わせて2時間以上はかかるので、その間はサブマシンのグラスホッパーを走らせます。改造の成果もあってかだいぶ転がることも少なくなり、ジャンプの着地も安定するようにもなりました。

 そうしてしばらく走らせていたところ、パーツの成形待ちで手持ち無沙汰となったオーナーさんが自前のグラスホッパーを引っ張り出してきたので、併せ走行をすることに。

 そういえば人と一緒に走らせるのは小学生以来だなと思いつつ、ふたりでゲラゲラ笑いながらグラスホッパーで抜きつ抜かれつ……と言うよりも、どちらが先に転がるかを競い合うような走行を楽しみます。最終的には自分のグラスホッパーのバッテリーのフタが外れてしまったのと、あまりの寒さに耐えられなくなったのでお開きにしましたが、もう少し温かくなったらじっくりと併せ走行をやらせていただきたいものです。

 さて、そうこうするうちに時間は過ぎ、再度のパーツ成形が完了しました。今度こそいけるか? と思いつつパーツを組み込み、試験走行を行います。

 ……ダメでした。やはりジャンプ1回で破断してしまいました。

 それにしても、ちょっと壊れすぎではあります。どこかマシン自体に問題があるのではないのかという話になり、各所を軽くチェックするうちに、リアダンパーが固すぎることがわかりました。本来ダンパーが吸収してくれる衝撃が想定以上にパーツへと伝わっているため、簡単に壊れてしまうのかもしれません。

 この日は陽が落ちてしまったのでホットショットはオーナーさんに預け、帰宅することになりました。

 さて、これからどうなることやらと思っていたところ、翌日になってメッセージが。

「新しいパーツで20周できたよ!」

 マジですか? 本気でホットショット復活いけそうですか!?

(早川清一朗)

【画像】3Dプリンターで製作した「ホットショット」用パーツ 悩めるオーナーの救世主?(4枚)

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