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マンガの異常な「偏食キャラ」たち 「3食ラーメン」「マヨ山盛り」でも魅力的?

現実ではあっという間に病気になってしまいそうな「偏食」も、マンガなどで描かれると妙に印象に残ります。見ている分には楽しいけど、想像するとちょっと「オエッ」となりそうな、異様な食生活のキャラクターを紹介します。

『美味しんぼ』山岡は偏食男を救った……?

真山浩一の偏食の裏にある悲しい心を山岡が解き放つ「食卓の広がり」が収録された『美味しんぼ』第4巻(小学館)
真山浩一の偏食の裏にある悲しい心を山岡が解き放つ「食卓の広がり」が収録された『美味しんぼ』第4巻(小学館)

 特定のものばかり食べる「偏食」は、現実の生活では栄養の偏りが心配になりますが、2次元で描かれると人物の特徴を際立たせる場合があります。例えば、『DEATH NOTE』の世界一の名探偵・Lは常に甘いものを食べていましたが、推理で脳をフル回転させるためのエネルギー補給……という理由もありつつ、エキセントリックなキャラクターとして描かれました。今回は、マンガで描かれた強烈な「偏食キャラ」を紹介します。

●『ラーメン大好き小泉さん』の小泉さん

 ラーメン愛にあふれたマンガ『ラーメン大好き小泉さん』の主人公・小泉さんは、とてつもない美少女ですが、1日3食ラーメンを食べるという超偏食家です。それでも、肌荒れもなく髪もサラサラ……というビジュアルで、ラーメン屋ではかなり浮いています。

 高校生ながら、食べたくなったら日本各地のラーメンも食べに行く行動力もあり、たまに寿司屋やハンバーガーチェーンにいると思いきや、そこでも変わり種ラーメンを食べているなど、筋金入りのラーメンマニアです。

「『店ラーメン』と『家ラーメン』の魅力は全く別モノ」と、準主役の素人・大澤悠がひと工夫を加えた即席めんも夢中で食べるなど、気取らない可愛い一面も持ち合わせています。

●『美味しんぼ』真山浩一

「食」がテーマの大ヒットマンガ『美味しんぼ』初期の4巻第5話「食卓の広がり」で登場した真山浩一は、豚カツとハンバーグとカレーライスとスクランブルエッグしか食べられないという偏食男でした。山岡の元同僚の信子は浩一と結婚するも、彼の偏食ぶりに悩まされ、栗田と山岡はそんな夫妻を助けることになります。

 浩一は「大星不動産」の社長をしているエリートですが、彼が育った家庭は裕福ながらも冷え切っていました。父は愛人のところに行ってばかりで、母は宗教にのめり込み、食事は冷たい性格の家政婦が作る上記4つのメニューだけでした。それらのメニューしか食べられない浩一の心を解きほぐすため、山岡は「豚カツが食べられるなら」と、工夫を凝らした「カツ丼」を作りました。この小さな一歩は真山夫婦を救い、その後再登場した際には、浩一はクセの強いホヤまで食べています。

【画像】「偏食」ぶりが魅力的なキャラクターたち(4枚)

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