時には無惨より怖い、『鬼滅の刃』の「お館様」! ゾクッとさせられるシーン5選
『鬼滅の刃』の鬼殺隊の当主、産屋敷耀哉。彼は優しく、おごそかな空気をまとっていますが、鬼舞辻無残を倒すという強い思いと覚悟を抱いています。今回は、時に「無惨よりも怖ろしい」とも言われる彼の言動、その包容力やカリスマ性にゾクッとする5つのシーンをご紹介します。
産屋敷耀哉は優しいだけの当主ではない

『鬼滅の刃』に登場する「お館様」こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)は、鬼殺隊の第97代当主です。自分より年上の隊士たちのことも含め、鬼殺隊士を「私の子供たち」と呼んでおり、個性派ぞろいの柱たちにも慕われ、敬われていました。
そんな耀哉は優しくおごそかな雰囲気をたたえながらも、鬼の始祖である鬼舞辻無残を倒すためには、すべてを犠牲にすることも厭わないという、尋常ならぬ覚悟と思いの強さをもっています。そのため、彼の言動にゾクッとさせられることもしばしばあります。
原作ファンのなかには、「無惨よりも耀哉の方が怖ろしく、異常ですらある」とまで言う人もいるほどです。逆に、その包容力やリーダー力、カリスマ性の大きさに、まるで飲み込まれるかのように感じてゾクッとすることもあります。この記事では、産屋敷耀哉の言動にゾクッとする5つのシーンをご紹介します。
●凛とした後ろ姿と不穏な言葉
耀哉の最初の登場は、最終選別の後です。後ろ姿で描かれているため顔は見えませんが、切りそろえた髪や着物は中性的でミステリアスな雰囲気を漂わせています。そして、背景に描かれた美しく整えられた広い日本庭園からは、産屋敷家の底知れぬ財力をうかがい知ることができます。しかし、そこでの耀哉の言葉には、ゾクッとさせられるでしょう。
「5人も生き残ったのかい 優秀だね また私の剣士(子供たち)が増えた…… どんな剣士になるのかな」
最終選別で生き残れなかった少年少女もいますし、剣士となっても鬼との戦いで命を落とすことも多々あります。それを知りながら、どんな思いでこの言葉にしているのか……。表情も見えず、きわめて厳しい命の話をしているにもかかわらず、連絡役の鎹(かすがい)ガラスをなでている指には優しさも感じ、耀哉や鬼殺隊とはいったい何なのかと疑惑の念を抱いた人も多かったのではないでしょうか。
●指1本で柱を黙らせるカリスマ性
耀哉の顔を初めて見られたのは、柱たちが一堂に会する「柱合会議(ちゅうごうかいぎ)」の場面でした。初めて見るその風貌、左右対になって手を取る子供たち……やはりミステリアスです。それまで炭治郎と彼が連れている鬼にされた妹・禰豆子の処分について、騒然としていた場の空気も、彼の登場で一変しました。
鬼殺隊を支える最上位の剣士であり、最前線で鬼と戦っているのが柱たちです。彼らはそれぞれ耀哉に心や命を救われているという経緯もあり、耀哉を敬い、慕う気持ちを強く持っています。炭治郎が無惨に遭遇したことがあると知らされ、彼を質問攻めにしていたときですら、耀哉が黙って人差し指をそっと口元にあてただけで、超個性派ぞろいの柱たちが一瞬にして静まりました。その絶大なカリスマ性に、ゾクッとします。
※本記事の後半では、『鬼滅の刃』でアニメ化されていないシーンの記述が含まれます。原作マンガを未読の方はご注意ください。