悪を許さぬ「黄金の精神」を持つ『ジョジョ』の一般人たち 波紋やスタンドがなくても…
『ジョジョの奇妙な冒険』には、波紋もスタンドも使えなくても勇気を振り絞って悪に立ち向かう強い精神力を持った一般人たちが登場します。今回は名前のあるキャラのなかから選りすぐりの6人をご紹介します。
死後もジョースター家を支え続けた「クール」な男
『ジョジョの奇妙な冒険』で悪を許さない「黄金の精神」を持つのは、何も波紋使いやスタンド使いだけではありません。今回は『ジョジョ』に登場した、精神力の強い「一般人」を紹介します。
※今回は作中で名前のあるキャラクターを紹介しています。また、一般人に近くてもジョースター家の家系図に載っている人びとは除外とします。
●スピードワゴン…チンピラから石油王になり、ジョースター家をサポート
『ジョジョ』の普通の人キャラの代表格といえば、1部、2部に登場したロバート・E・O・スピードワゴンでしょう。25歳の時にロンドンの貧民街「食屍鬼街(オウガーストリート)」でジョナサン・ジョースターと戦ったのち、彼の人柄に惚れこんで行動をともにするようになります。
波紋の才能はありませんが、世界各地を旅した経験の持ち主で、ディオが生まれついての邪悪だと見抜いたり、エスキモーの治療法を真似て身を挺してツェペリの凍傷を治したりと、各所で知恵と男気を見せました。
ジョナサンの死後は単身アメリカにわたって、遭難しかけながらも油田を掘り当て財を成し、世界の医療や自然保護、超常現象研究を行う「スピードワゴン(SPW)財団」を設立。2部では序盤に殺されかけながらも、ジョセフの戦いをサポートし相変わらずの精神力の強さを見せます。その死後も「SPW財団」は存続し、彼の遺志はジョースター家の戦いを支え続けました。
●ポコ……身を挺してジョナサンを助けた勇気ある少年
第1部でジョナサンたちがディオとの戦いで訪れた村「ウインドナイツ・ロット」の住人のポコは、最初はジョナサンの荷物を盗むかっぱらいとして登場します。この少年は実はディオによって操られており、その後もジョナサンたちの恐ろしい戦いを傍観する羽目になるのですが……。
最強の屍生人・タルカスが戦っている最中、ジョナサンが古砦の「双首竜の間」に連れ込まれ大ピンチに陥った際、ポコは恐怖に震えながらも姉の「あんたいつまでも…大人になってもひとりじゃなんにもできない方が もっとこわいとは思わないの?」という言葉を思い出し、勇気を振り絞ります。
小さい体を活かして部屋に侵入、タルカスに大けがを負わされるも扉を開けて、ツェペリたちを部屋に入れることに成功しました。ポコの姉も大した人物ですが、幼いながらに「あしたっていまさッ!」と危険を冒しジョナサンを助ける姿は感動的です。