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マンガの意外な「下戸キャラ」たち 最強なのにお酒は苦手、ジュースで乾杯も

マンガには異常な酒豪キャラも出てきますが、バトルでは強いのにお酒はダメ……というキャラもいます。今回は、マンガ作品で人気の下戸キャラクターたちを紹介します。

能力が最強すぎて、酔うと大変なことに?

井之頭五郎が酒は飲まず純粋に美味しいご飯を楽しむマンガ『孤独のグルメ』新装版(扶桑社)
井之頭五郎が酒は飲まず純粋に美味しいご飯を楽しむマンガ『孤独のグルメ』新装版(扶桑社)

 お酒が苦手、飲めない、いわゆる「下戸」の人物はマンガでもたまに出てきます。有名なところだと、松重豊さん主演の実写版も人気の『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎は、いろんな場所でおいしいものを食べていますが、お酒は全く飲まず、純粋にグルメだけを楽しんでいます。今回は、他にもいる意外に下戸だったマンガの人気キャラを紹介します。

●『幽☆遊☆白書』の戸愚呂弟はオレンジジュースで乾杯

『幽☆遊☆白書』の人気悪役・戸愚呂弟は、筋肉の量を操る最強の妖怪で、暗黒武術会決勝での禍々しい姿が有名です。そんな戸愚呂弟は、魔界と人間界をつなぐトンネルを作るという目的を持つ雇い主・左京と会話をした際に乾杯を求められますが、さらっと「酒はダメなんでオレンジジュースください」とひと言。左京もそのまま「乾杯」と済ませ、それで良しとしています。

 戸愚呂弟はタバコこそ吸うものの、酒は飲まず、妖怪なのに食人も行わず、バイクに乗る際もちゃんとフルフェイスヘルメットをかぶるなど、人間基準でも割と真面目なキャラでした。

●『るろうに剣心』の四乃森蒼紫は茶の湯ならOK

『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』に出てきた最強の忍者、御庭番衆最後の御頭である四乃森蒼紫は、忍(しのび)としてはある意味理想的な、下戸でした。「京都大火編」が終わって剣心たちと別れる際、いつか酒を飲もうという剣心の誘いに対し「俺は下戸だ 酒は飲めん」といったん断るように見せて、「…茶の湯ならばいずれ付き合おう」と、ツンデレ感満載のセリフを付け足しています。

 ずっとエリート教育を受け、15歳で御庭番衆の御頭になっているので、そもそも酒を飲む機会すらなさそうな人生ですが、どこかで飲酒するタイミングがあって大失敗したのでしょうか。

●『トリコ』の美食四天王のココは飲むと毒が大変なことに

 バトルグルメマンガ『トリコ』の美食四天王のひとり、ココは体内に毒を何百種類も取り込み、自分でも強力な毒を生成できる「危険生物」でもあります。途中からは「毒人形」を作って操れるほどの毒の使い手になりますが、そんな彼はアルコールを摂取すると毒の制御ができなくなるうえに、万が一嘔吐するとそれも猛毒なので、酒は飲みません。

 ちなみにココの「フルコース」のドリンクは、伝説の美食屋・アカシアのフルコースのひとつでもある「アトム」。グルメ界エリア3にある雲の火山「クラウドマウンテン」から噴火したマグマが宇宙空間の有毒物質を吸収し、滝として流れ落ちてきたもので、特殊過ぎる工程を経ないと猛毒な飲み物でした。当然美味なのでしょうが、どんな味か想像がつきません。

 また、トリコたちの師匠でIGO会長でもある一龍も酒は苦手でしたが、度数弱めの「まぼろ酒」は飲めたとのことなので、ココよりはマシな普通の下戸です。

●『呪術廻戦』五条先生は甘党で酒は受けつけない

『呪術廻戦』の人気キャラで、最強の呪術師・五条悟は公式ファンブックにはっきり「下戸」と書いてあり、体質的にアルコールを分解できないようです。呪術師としての才能と酒の強さは関係ありません。

 また、五条先生がよく甘いものを食べているのは、常に頭を回したいからとのことで、それは彼が身につけた無敵の術式「無下限呪術」で常に脳を使っているからでしょう。もし五条先生がアルコールを摂取して酔っぱらってしまい、呪力をコントロールできなくなったら……恐ろしいことが起きそうです。

(マグミクス編集部)