冬季五輪と一緒に観たいウインタースポーツアニメ 作品数が少ないのには理由が…
北京における冬季五輪の開催を記念して、ウインタースポーツを扱ったアニメをご紹介します。しかし、意外とその数は多くありません。理由として考えられるのは、そもそもの競技の少なさ、そして競技そのものの内容も背景にあるかもしれません。
筆頭格は『ユーリ!!! on ICE』?
ウインタースポーツの祭典「第24回オリンピック冬季競技大会」が2022年2月4日(金)に開幕します。冬季オリンピックは1924年に始まり、北京で行われる今回で24回目。この開催を記念して、冬季五輪で採用されている競技、つまりウインタースポーツを扱ったアニメを紹介します。
ただし、夏季オリンピックの採用競技であるサッカーなどに比べて、ウインタースポーツを扱うアニメの数は少なめです。理由としてまず考えられるのが、採用競技の少なさ。今回の北京における冬季オリンピックでは15競技ですが、昨夏行われた「東京2020オリンピック」では33競技ありました。
単に競技数が少ないからそれに比例してアニメでも少ない……というだけでなく、これはマンガなどアニメの原作となる分野で作品数やヒット作が少ないことにもつながるでしょう。
またウインタースポーツにおいて、団体で行うことが前提のスポーツはアイスホッケーやカーリング、ボブスレーくらいで、冬季オリンピックでも個人競技が多いのが特徴です。そのためスポーツものでは定番の「感動要素」、すなわちチームワークや友情の成立といったものがやや描きづらい側面もあるのかもしれません。
こうした理由からウインタースポーツアニメが少ないと考えられますが、もちろんスポーツの楽しさや熱さ、アスリートたちの偉大さは夏季オリンピックの採用競技となんら変わりません。「北京オリンピック」でも日本勢が活躍し、その競技シーンが盛り上がれば関連アニメが生まれる可能性もあるでしょう。そんな未来を期待しながら、アニメを観つつウインタースポーツの最高峰も楽しみましょう。
●フィギュアスケート関連アニメは多彩!
アニメ化されているウインタースポーツで特に目立つのは、スケートリンク上で音楽に合わせてステップやスピン、ジャンプなどを組み入れた滑走演技をするフィギュアスケートです。スケート競技で唯一の採点競技であるこのスポーツを扱ったアニメでもっとも有名なのは、2016年に放送された『ユーリ!!! on ICE』でしょう。
マンガ家の久保ミツロウさんとアニメ監督の山本沙代さんの原案によるこの作品では、日本人とロシア人のふたりの「ユーリ」を中心に男子フィギュアスケート選手の物語と演技が丁寧に描かれ、女性を中心に大人気となりました。2017年には新作映画『ユーリ!!! on ICE 劇場版 : ICE ADOLESCENCE』の制作が発表されており、その公開に期待がかかります。