突然死んで読者が衝撃を受けたキャラ4選 「最初からいなくなる予定」だった?
悪役が一気にいなくなる驚愕展開
●『GANTZ』岸本恵
奥浩哉先生のSFバトルマンガ『GANTZ』は、登場人物が容赦なく死んでいく予想のつかない緊張感と残酷さも大きな見どころの作品でした。そんななかでも、初期ヒロインの岸本恵の死亡シーンは衝撃的です。
風呂場での自殺未遂によって全裸で「ガンツ部屋」に転送されてくるインパクト絶大の初登場、その後主人公の玄野計に好意を持たれながらも、玄野の幼なじみの加藤勝に思いを寄せて三角関係になるなど、岸本は序盤のストーリーを引っ張る存在でした。自殺未遂のまま転送されたせいでこの世に自分がふたりいるという状態になり、行き場がない状態で玄野の部屋に泊まるも、加藤の話ばかりする無自覚な無神経さも印象的です。
そして、そんなメイン3人の恋愛はどうなるのか、と思って読んでいたら「あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編」で、岸本は千手観音の強酸の攻撃から加藤を守るために盾となり、彼に思いを告げながら上半身だけの状態で死んでいきました。
その後、加藤も玄野を守って千手観音と相討ちで死亡し、生還者は玄野だけという衝撃展開に。『GANTZ』という作品の容赦のなさを象徴する死亡シーンでした。加藤はその後復活しますが、岸本はオリジナルだけ普通の生活を続けて二度とチームには合流しません。しかし、終盤のある展開で一瞬だけ復活させられ、よりひどい死に方をしました。
●『鬼滅の刃』十二鬼月・下弦の弐、参、肆、陸
いきなり死んで衝撃を与えるキャラは、何も味方だけではありません。大ヒットマンガ『鬼滅の刃』では、ラスボス・鬼舞辻無惨の直属の部下の鬼たち「十二鬼月」のうちの下位6人、「下弦の鬼」たちがまさかの一斉粛清の憂き目にあいました。
「那田蜘蛛山編」で下弦の伍・累(無惨のお気に入り)が鬼殺隊に敗れたのち、その他の下弦の5人は無惨の拠点である「無限城」に集められます。そこで、無惨は「何故に下弦の鬼はそれほどまで弱いのか」と彼らを徹底的に詰めまくり、思考も読んでひとりひとりなぶり殺していきました。「無限列車編」の敵となる魘夢は性格の悪さを買われて生き残りますが、もともとは全員殺すつもりだったと思われます。
ジャンプ作品らしく、下弦の伍から徐々に強敵と戦っていくのかと思っていたら、まさかの敵内部での「パワハラ会議」展開で、一気に悪役が削減されるという衝撃。普通のマンガとは違う『鬼滅の刃』のペース配分を象徴する場面です。
(マグミクス編集部)