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三島由紀夫、村上春樹…世界的文豪が愛するマンガたち まさかのニャロメ好き?

三島由紀夫、村上春樹……戦後の日本を代表する文豪たち。果たして彼らはどんな「マンガ」を読んでいたのでしょうか? 今回は、世界的作家たちが愛するマンガ作品を紹介します。

赤塚作品と三島文学の共通点とは

割腹自殺の9か月前、三島が自身の文学観や芸術観などを赤裸々に語った音源の書籍化『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』(講談社)
割腹自殺の9か月前、三島が自身の文学観や芸術観などを赤裸々に語った音源の書籍化『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』(講談社)

 あの文豪たちは果たしてマンガを読んだことあるのだろうか。

 こんな無邪気な疑問がふと頭によぎったことはないでしょうか。なかったら、話だけでも聞いてください。何せ文豪です。文の豪です。文学界の頂点に君臨し続けた有名小説家が、果たして「マンガ」に対しどのような距離をとっていたのかは、非常に気になるところです。この記事では、ともすればマンガを読むイメージがない、世界的人気の日本人作家の意外なマンガ愛を簡潔ながらご紹介します。

●三島由紀夫だってマンガを読んでいた

『金閣寺』『潮騒』『仮面の告白』などの作品で知られる三島由紀夫氏。世界的な評価も高く、ノーベル文学賞候補にもなった、まさに昭和を代表する日本の文豪です。最近ではドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』が公開され、「知」を「知」で洗う、スリリングな討論の模様が話題となりました。割腹自殺というセンセーショナルな最期から半世紀以上が経過した現在においてもなお、新たな三島ファンを増やし続けています。

 そんな彼が果たしてマンガなどを読んだのでしょうか……これが、読んでいたのです。それも、結構な数を。三島氏は、マンガファンでした。

 まず彼が愛したのが『あしたのジョー』(原作:高森朝雄・作画:ちばてつや)です。なんと、発売日に毎週「週刊少年マガジン」を買っていたとのこと。さらにお店で入手できなかった時は、わざわざ編集部まで訪ねて最新号を読んでいたのです。

 そしてもう1作品、三島氏を虜(とりこ)にしたマンガが1967年から「週刊少年サンデー」で連載されていた『もーれつア太郎』(著:赤塚不二夫とフジオ・プロ)です。彼は本作を「私が求めてゐた破壊主義と共通する点がある。」と大絶賛。とりわけ猫のニャロメのファンであったことを、サンデー毎日で連載していた「劇画における若者論」で記していました。

 三島氏が割腹自殺を遂げるのは1970年の11月25日なので、その直前くらいまで『もーれつア太郎』を愛読していたという事実は文学史的にも重要な事実と言えそうです。また、前述の『あしたのジョー』は73年まで連載されていたので、最後まで読めなかったのは彼にとって心残りだったかもしれません。

【画像】世界的文豪たちが愛読する名作マンガを振り返る(6枚)

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