【漫画】昔もらった箱から、幼なじみの女の子が!「私の願いをかなえて」結末が切ない
幼い頃、仲が良かった女の子が引っ越す時に「私が恋しい時は開けて」と箱をもらった男の子。月日は流れ高校3年生となった男の子は、押し入れであの時の箱を見つけ、開けてみると、なんと幼いままの女の子が出てきて……。小田桐圭介さん(@odagiri_keisuke)のマンガが切ない結末です。
箱から出てきた女の子のお願いとは? 驚きの結末に「泣いた」「切ない」
幼い頃仲が良かった、としおとさくらちゃん。さくらちゃんは引っ越すことになり、お別れに「私が恋しい時は開けて」と箱をくれました。月日は流れ高校3年生となったとしおは、押し入れであの時の箱を見つけました。開けてみると、なんと幼いままのさくらちゃんが出てきて……。
小田桐圭介さん(@odagiri_keisuke)による創作マンガ『箱を開けたら子供の頃、仲の良かった女の子が出てくる話』がTwitterで公開されました。ちょっと不思議な物語ですが、結末は驚きと切なさが感じられます。読者からは「軽い気持ちで読んだら泣いた」「そういうことか」「悲しくて切なくて優しいお話」などの声があがりました。
作者の小田桐圭介さんに、お話を聞きました。
ーー小田桐圭介さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
これといって決め手になるきっかけはないのですが、もともと私は子供の頃からお話を作るのが好きで、頭に浮かんでくるイメージをノートに文章でメモしたり、図式にしたり、絵を付けて記したりという行為を日常的にずっとしていました。
大学に入ったら好きなことをすると決めていたので、それら頭に浮かんでくるイメージを物語として形にする手段としてマンガを選び、本格的に描き始めました。ノートには絵も添えてメモをすることが多かったので、マンガを選んだのはごく自然でした。
マンガを描くのは大変ですが、頭に浮かんだ着想が目に見える形になっていく過程そのものはとても刺激的ですし、描き上げた時の達成感は格別です。なのでマンガを選んで良かったなと思います。頭に浮かんでくるイメージや心象を日常的にノートに書くという行為は今も続けています。
ーー『箱を開けたら子供の頃、仲の良かった女の子が出てくる話』のお話はどのようにして生まれましたか?
もう10年以上前に描いた作品なので記憶がおぼろげですが、夜、電気を消して就寝しようとしたら「箱のなかから昔仲の良かった女の子が子供の姿のまま飛び出てくる」というイメージが突然浮かびました。
このまま寝たら、起きた時に全て忘れている可能性があると思い、机に戻ってノートを広げ、そのイメージに連なって出てくる他のイメージ群をまとめあげて、そのまま一気に12ページのネームにしました。
頭に浮かんでからネーム完成まで、ほんの数時間しかかからなかったと思います。いつもはじっくり考えてお話を組み立てるので、この作品はかなりのレアケースだと思います。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
大変心苦しいのですが、あまりにも多くの反応をいただけたので、今も全ての感想を見ることができていません。それだけ多くの方にご覧になっていただけたということなので、とてもうれしく思っていると同時に読んで下さった方に大変感謝しております。
ーーTwitterでは高校生の恋愛マンガ『香夜たちの話』を連載中とのことですが、お話のあらすじなどをご紹介いただけますか?
香夜という名前の高校生の女の子とその友人たちのそれぞれの恋愛模様を描いた、甘酸っぱい青春群像劇です。
3つの男女の組み合わせがありまして、表題にもなっている元気いっぱいの女の子・香夜とその幼なじみの裕太の距離が近すぎるという関係の組み合わせを中心に、もともとお互い大好きなのにこじれてしまっている関係の姫香と伊志原の組み合わせ、お互い恋愛初心者でどうしていいか分からない関係の真琴と伊角の組み合わせがあります。
今は1組目として姫香と伊志原を中心としたお話を描いているところです。今後、他の組み合わせの話や他の登場人物の話など、どんどん広がっていく予定です。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
もともとマンガを最初に発表する場は同人誌即売会のコミティアでした。サークル参加して、そこで本として頒布するという形です。そのためTwitterはその告知や広報ぐらいにしか使っていませんでした。
しかし昨今のコロナ禍を受けて、気軽に出展することが難しくなってきました。そこで2021年にTwitterで『香夜たちの話』の連載を始めました。なので今後もこのまま、これまで描いたマンガを時々掲載して自分の作品を知ってもらいつつ、『香夜たちの話』を完結まで更新していくという活動になると思います。なるべく多くの方に読まれて楽しんでいただけたらうれしいなと思っています。
(マグミクス編集部)