【漫画】追放された令嬢が買ったのは、大量殺人鬼? ふたりの道中に「尊い」「泣ける!」
いいね数が13万を超えた「尊すぎる」と話題の作品です。追放された令嬢と大量殺人鬼の絶妙な距離感が素敵な作品です。作者・みゆきさんにお話を聞きました。
花言葉は「君を愛す」 言葉には出さない、ふたりの絶妙な関係性
田舎の村で50人も殺した殺人鬼が、処刑されようとしていました。しかし、ある令嬢が手を上げ、彼を買い取ったのです。令嬢・フレイヤは家督争いに破れ、家を追放された身でした。買い取った男・ネネオに引っ越しの荷物持ちと護衛を頼みたいと言う、フレイヤの真意とは……?
みゆきさん(@18____th)による創作マンガ『雪と墨』がTwitter上で公開されました。「ジャンプルーキー」にも掲載されている本作は、Twitterでのいいね数が13万を超えた人気マンガです。
みゆきさんの描く繊細で美しい世界観は、読者の心を浄化してくれます。読者からは「尊すぎる」「泣ける!」という声があがり、続編も期待されている作品です。作者のみゆきさんにお話を聞きました。
――みゆきさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小学生の頃に4コママンガを描いてはいたのですが、ちゃんとペン入れしたマンガを描くようになったのは、社会人になってからです。自由に使えるお金でほかのマンガが買えるようになったので、自分でも描いてみようと思いました。
――「50人も殺した犯罪者」と、「追い出されたお嬢さま」という変わった組み合わせですが、思いついたきっかけはありますか?
われ鍋にとじ蓋コンビが描きたいなと凸凹になるように配置したのですが、最初はお嬢様と用心棒の逃亡劇だったんです。そこからふたりのバックボーンを掘り下げて今の形に落ち着きました。
――扉絵とラストに登場するお花が印象的でしたが、この花はどの種類をイメージしていますか? また、理由があれば教えて下さい。
赤のアネモネのつもりで描きました。春に咲く花で、花言葉は「君を愛す」。ネネオはそうとは知らず、ただ派手できれいなのでちぎってきましたが、フレイヤは知っていたのでちょっとうれしそうにしています。
――たくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
本当にたくさんの感想をいただいて、たぶん一生分をここでいただいてしまいましたね……。ありがたいです。どんな感想も全部うれしいのですが、ふたりの過去や未来に思いをはせた話を送ってくださる方が何人もいて感動しました。読み切りでそんな余白を感じてくれて、かつ作者に伝えてくれるなんて豊かな人がたくさんいるんだなと。あと「何回も読んでます!」と伝えてくださるのもうれしいですね。何も読んでもらえるものが描けたならほんとによかったです。
――今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今回たくさん反応いただけて割と本気で「私もう死んでもいいわ」と思ったのですが、死んでる場合ではないので、それを受けて次は月と死神の話を描きたいなと思ってます。またズブズブの関係の男女の話です。描きたいネタがたくさんあるので、今後も読みやすい短編を中心にマイペースに発表していけたらと思います。お付き合いいただければ幸いです。
(マグミクス編集部)