発売前に削除したはずが! ゲームの「没キャラ」とアナログ時代の珍事件
没キャラクターと呼んでいいのか? 幻の151番目
容量の限界から泣く泣く登場の機会を失ったキャラクターもいれば、没のはずが……話題が話題を呼び、今や誰もが知るまでに認知度をあげたキャラクターもいます。
初代ゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』に登場する「ミュウ」は、本編をプレイしても手に入れることができません。没案として処理されてしまう可能性もありました。
デバッグ作業を終えたのち、あいた隙間の容量に「今後、何かに使えるかもしれない」と、発売元の任天堂に黙って、こっそり隠しデータとして「ミュウ」をプログラムしたのはゲームフリークの森本茂樹さん。発売前に、このサプライズを知っていたのは「ポケットモンスター」シリーズの生みの親、田尻智さんだけだったそうです。
本来のルートでお目にかかれない没キャラクターたちは、怪しく特別感を持ちます。その誘惑に魅了されてしまう人も少なくありませんでした。
「ミュウ」欲しさに数多の裏技・バグ技が開発されてはデータの破損が相次ぐ……オンラインのない時代のゲームには、アナログならではの「珍事」も多く巻き起こっていたのです。
(ふみくん)