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『地獄先生ぬ~べ~』の超トラウマ回4選 主人公が「廃人化」した未来も?

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『地獄先生ぬ~べ~』は、ホラーテイストの学園コメディですが、たまに少年誌の域をこえたようなトラウマ級の恐ろしい回もありました。今回は、読者が震え上がった本気のトラウマ回を振り返ります。

ひどい目にあわされるぬ~べ~の生徒たち

ぬ~べ~の教え子たちが殺人鬼「A」に襲われるトラウマ回が収録された『地獄先生ぬ~べ~』2巻(集英社)
ぬ~べ~の教え子たちが殺人鬼「A」に襲われるトラウマ回が収録された『地獄先生ぬ~べ~』2巻(集英社)

「週刊少年ジャンプ」で連載されていたホラー学園コメディマンガ『地獄先生ぬ~べ~』は今でも根強い人気があります。そして同作で話題になるのが「どの回がトラウマだったか?」というテーマです。今回はぺージをめくっていて思わず目を背けてしまうような描写があった、『ぬ~べ~』のトラウマ回を振り返ります。

●「Aがきた!の巻」子供を狙う殺人鬼が襲来!

 初期のトラウマ回として名高いのが、幽霊や妖怪ではなく「生きた殺人鬼」が登場した24話です。「A」とは下校中の子供を狙う仮面にシルクハットとマント姿の殺人鬼で、かつては床屋だったものの、子供のいたずらで全身やけどを負ったせいで子供を恨むようになったと言われています。

 子供に「赤が好き?白が好き?それとも青が好き?」と質問し、赤と答えれば「血まみれにして殺す」、白と答えれば「全身の血を抜いて殺す」、青と答えれば「水に沈めて殺す」という、怖すぎる殺人鬼「A」。そして、実際にぬ~べ~の教え子たちの前に現れた「A」は、「青」と答えた美樹を石にくくりつけて貯水槽に投げ込み、「白」と答えた郷子の首に鉄製ストローを刺して血を抜き、「赤」と答えた広には持っていた巨大な鎌で襲い掛かります。

 3人ともぬ~べ~の助けが少しでも遅れていたら、間違いなくあの世行きでした。しかも「A」はぬ~べ~に鬼の手で直接魂を引きはがされそうになりますが、信じられない怪力で抵抗、その後ストーブにマントが引火して火だるまになりながら転落するも、蘇ってどこかへ去ってしまいます。

「子供たちが学校を休まないように、大人たちが『A』の存在はあくまでも噂話として隠すことにした」という設定も恐ろしく、読んだ子供が「あれ?『A』ってもしかして本当にいる可能性ある?」と不安になってしまうようなトラウマ回でした。

●「赤いチャンチャンコの巻」見開きで描かれた少女の霊の顔どアップ

「赤いチャンチャンコ」は、伝説的な恐怖の「見開き」で有名なトラウマ回です。下級生が逃がしたハムスターを探すうちに「開かずの間」と呼ばれる空き教室にあった結界を壊してしまった郷子。そこには「赤いチャンチャンコ……着せましょか……」と聞いて、「着る」と答えると相手を血まみれにして殺す(赤いチャンチャンコを着ているように見える)少女の霊が封印されていたのです。

 この霊は、学校でのいじめによって自殺した気の毒な少女で、ぬ~べ~が封印して成仏させようとしていました。ぬ~べ~はその霊に狙われている郷子に「ひとりになるな」と忠告するのですが、よりによってそんな時に大雨で帰れなくなった彼女はその他の生徒と一緒に学校の体育館に泊まることに。そして、ぬ~べ~含む教師たちが川に土嚢(どのう)を積みに行っている最中、あの霊が入ってきて郷子に襲い掛かります。

「赤いチャンチャンコ……着せましょか……」のセリフとともにニタ~と笑う少女の霊のどアップが見開きで描かれ……マンガを放り出したくなるくらいの強烈さでした。

 おまけに周りの生徒は霊の力によって眠らされ、かけつけたぬ~べ~も体育館のなかに入れない絶望的状況に。そんななか、郷子は体を切り裂かれながらぬ~べ~から教わった「禹歩」という除霊法のステップを必死に踏み、何とか難を逃れました。しかし、結局「赤いチャンチャンコ」の少女は成仏できておらず、ぬ~べ~と一緒に「開かずの間」に帰っていきます。ラストも切なく印象的なエピソードでした。

まさかの「ぬ~べ~の未来」が怖すぎる

広の体におぞましい寄生虫がいることがわかる『地獄先生ぬ~べ~』9巻(集英社)
広の体におぞましい寄生虫がいることがわかる『地獄先生ぬ~べ~』9巻(集英社)

●「寄生虫の巻」広の口からいきなり虫が……

 シンプルな気色悪さでいえば『ぬ~べ~』トップクラスといえるのが、「寄生虫」のエピソードです。

 掃除中に発見した奇妙な「江戸時代の肉団子」を食べた広が、3日後の給食中に体調を崩したかと思うと、いきなり口から巨大なワーム状の虫の頭が飛び出してくるという衝撃の幕開け。この時点で無理な人はもう読めないでしょう。慌てて病院に行くと、広の消化器官にびっしりと寄生虫が詰まっていることが明らかになり、彼は緊急入院します。しかし、外科手術は不可能なうえに、寝ている間に虫が広の体外で卵を産んで朝起きたら小さい虫が彼の体を覆いつくしているなど、絶望的な状況が描かれました。

 霊体ではなく実体のある虫ゆえに、鬼の手でも取り出せないと悩むぬ~べ~でしたが、とうとう虫が広の身体を突き破り始めたので、やむを得ず虫をつかんで引っ張り出すことになります。そして、鬼の手に封印されていたぬ~べ~の恩師・美奈子先生の力のおかげで、なんとか虫の摘出に成功。飛び出した虫は、人間の子供くらいのサイズでいくつも頭のあるヤマタノオロチのような見た目をしており、気持ち悪すぎて忘れられません。ぬ~べ~からも「2度とお目にかかりたくない」と言われるほどのクリーチャーでした。

●「次元妖怪・まくらがえしの巻」ぬ~べ~たちの悲惨な未来に震える

 ある夜、寝ている郷子の部屋に妖怪「まくらがえし」が現れ、彼女の枕をひっくり返します。すると朝起きた時、小学生の郷子の精神は26歳になった未来の世界に来ていました。小学生の心のままいきなり会社に行かされ、混乱した彼女は未来の美樹に会いに行きます。

 三つ子の母になった美樹は、かつてのクラスメートたちの現在を郷子に教えてくれました。そして、最後に郷子と広が大学時代に大げんかをして別れ、その後に美樹が広と結婚したことも……。そんな現実を受け入れられない郷子に、美樹はぬ~べ~のところへ行くように言います。

 郷子が会いに行ったぬ~べ~は、なんとかつての凶悪な悪霊との戦いで全身マヒとなり、ゆきめとも再会できず、律子先生に身の回りの世話してもらいながら生きていました。あまりに残酷な事実を知り泣き叫ぶ郷子。すると、ぬ~べ~は彼女の頭に鬼の手を当て、取りついていた「まくらがえし」を捕まえます。「まくらがえし」は郷子の魂をパラレルワールドに飛ばして、その混乱ぶりを楽しんでいたのです。

 そして、郷子は別世界のぬ~べ~に助けられて、元いた現在に帰ってこられました。しかし、別次元でぬ~べ~が再起不能になっていることは事実。モヤモヤする怖さが残ります。

 ちなみにTVアニメではこのエピソードが最終回でした。また、のちのスピンオフ『霊媒師いずな』では、この「まくらがえし」の回と同じようにぬ~べ~が廃人になり、過去を改変して何とか助けるエピソードが描かれています。

 今回紹介した4つ以外にも、「メリーさん」「ブキミちゃん」「はたもんば」「七人ミサキ」など、「ぬ~べ~」にはトラウマ回がたくさんありました。可愛らしい絵柄から、いきなりマンガ担当・岡野剛先生の本気作画がさく裂するので、脳裏に焼き付きます。

(マグミクス編集部)

【画像】子供時代に衝撃を受けた?『ぬ~べ~』トラウマ回を振り返る(4枚)

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