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仮面ライダーの聖地「猿島」を訪問!欲張りな「お出かけ」を楽しめる観光地だった

神奈川県横須賀市にある東京湾最大の自然島である猿島は、初代『仮面ライダー』を始めさまざまな特撮番組やアニメなどに登場する聖地として知られています。かつては東京湾の防衛拠点として整備されていたため、レンガ造りの兵舎や弾薬庫、砲台跡などが今も見学可能で、都心にほど近い観光地として親しまれています。

「ゲルショッカー」結団の地は、レストランやBBQも完備

船で猿島に向かうと、迫力満点の断崖絶壁が出迎えてくれる(画像:横須賀市)
船で猿島に向かうと、迫力満点の断崖絶壁が出迎えてくれる(画像:横須賀市)

 京急線品川駅から横須賀中央駅まで、快速特急に乗り40数分。
 横須賀中央駅から船着き場がある三笠桟橋まで、歩きでおよそ15分。
 船に乗り、海を突き進むこと約10分。

 都心から1時間半ほどでたどり着ける自然島、「猿島」はそこにありました。

 2021年12月17日から全国上映中の映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に藤岡弘、氏の息子である真威人さんが出演し、2023年には『シン・仮面ライダー』の上映も予定されているなど、初回放送から50年以上が経過しても、今なお『仮面ライダー』の火は燃え盛っています。

 猿島は、初代『仮面ライダー』80話「ゲルショッカー出現!ライダー最後の日!」のゲルショッカー結団式に登場したことでも知られ、アニメ・特撮の聖地とされています。今回、横須賀市の協力を得て猿島を取材させていただくことになりました。

 取材に向かったのは1月末。空は雲に覆われていましたが幸い雨も風もなく、無事に猿島行きの船は出港しました。しばらく舳先(へさき)近くで冷たい風を感じていると、どんどん猿島が近づいてくるのが見えてきます。地図で見ると小さな島なのですが、眼前にそびえたつ断崖やうっそうと茂った樹木には、都心ではなかなか見る機会がない存在感と迫力がありました。

 猿島は東京湾最大の自然島として知られており、江戸時代後期に海外船対策のために砲台を据え付ける台場が築造されて以降、第二次世界大戦の時期まで東京湾防衛のための軍事拠点となっていました。戦後はアメリカに接収されていましたが、現在は横須賀市が管理し「猿島公園」として観光名所になっています。

 もちろん船着き場も整備されており、上陸になんの不都合もありません。渡し橋を通った先にはテイクアウトレストラン「Oceans Kitchen」やバーベキュー用品の貸し出し所などがあり、飲食用のテーブルなども用意されていました。バーベキューについては通年で利用可能。現在はトイレを新設する工事が行われています。横須賀市が観光地としての猿島に寄せる期待のほどがうかがえます。

 夏場には海水浴なども楽しめる砂浜を見て回り、さらに歩みを進めると、両側が岸壁の通路へと差し掛かります。猿島がかつて軍事拠点だったころ、岩山を掘り抜いて道が作られ、さまざまな設備が建設されましたが、戦後から70年以上が経った今は、観光地として平和に利用されているのです。

【画像】仮面ライダー聖地、「ゲルショッカー結団」の展望台 現在の姿は?(9枚)

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