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『鬼滅』上弦の鬼役で話題 宮野真守の「ヤバめ」キャラ3選

『鬼滅の刃 遊郭編』の最終回・第11話にて、初登場の上弦の鬼役が声優の宮野真守さんであると判明しました。以前からアニメファンの間で「宮野さんでは」とささやかれていた上弦の鬼役ですが、多くの人がそう予想するのには理由があります。その理由ともいえる宮野さんの「ヤバめキャラ」を、3作品からご紹介します。

ネット民の予想が大的中! 上弦の鬼役・宮野さんの過去キャラ

TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃 遊郭編』最終回にて、上弦の鬼役が宮野真守さんであることがわかりました。ファンの間でも「なんでか分からないけど魂で知ってた」「解釈一致すぎる」と、広く予想されていた配役となりましたが、その根拠は宮野さんの過去の配役にあります。この記事では、宮野さんが過去に演じた「ヤバめキャラ」を3作品からご紹介します。SNSでも「変態みあふれる怪演」「くせの強い役どころばっか!(笑)」と評判です。

●『東京喰種 トーキョーグール』月山習

 人間と同じ容姿をしていながら人間を狩り、その死肉を喰らう「喰種(グール)」。人間たちは喰種の襲撃におびえつつ、警察や、喰種殲滅を目指す機関・CGC(喰種対策局)に守られながら生きていました。

 そんななか、読書が好きな大学生・金木研(かねき・けん/CV:花江夏樹)は、行きつけの喫茶店「あんていく」で出会った女性・神代利世(かみしろ・りぜ/CV:花澤香菜)と意気投合し、デートをすることに。

 しかしデートでとある事故に巻き込まれ、金木は瀕死の重傷を負ってしまいます。手術でなんとか一命をとりとめた金木でしたが、何を食べてもおいしくないなど、彼の体に異変が起こり始めて――?

『東京喰種 トーキョーグール』は同名マンガ(著:石田スイ/集英社)を原作としたアニメで、現在第4期(第3期+最終章)まで制作されています。原作は全世界でシリーズ累計4400万部を突破している人気作品です。

 アニメ第2期では原作者の石田スイ氏が制作に関わり、オリジナルストーリーの原案を手がけています。宮野さんが演じる月山習(つきやま・しゅう)は、眉目秀麗な大学生でありながら、異常なまでに食に執着する変わり者です。

 月山は、人間の死肉を喰らう「喰種(グール)」のひとり。普段は大学生として人間に擬態していますが、金木の不思議なにおいに惹かれ、金木を食べようと接触を図ります。金木の血がついたハンカチを口に押し当てて、興奮する月山。そんな月山を、宮野さんは狂気たっぷりに演じています。

 普段は少しキザな普通の青年に見える月山ですが、金木を食べようと追い詰める時にその本領を発揮。手についた金木の血をなめて「トレ!!! ビアンッ!!」と絶叫したり、金木を取られまいと「僕のだぞッッッ!!!」と発狂したり。

 普段の落ち着いた声から、急に狂気あふれる叫びへの切り替えはお見事。月山のヤバさを堪能したい方は、ぜひ第5話の後半をご確認ください。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『STEINS;GATE』岡部倫太郎

『STEINS;GATE 0』 (C)2018 MAGES./KADOKAWA/ STEINS;GATE 0 Partners
『STEINS;GATE 0』 (C)2018 MAGES./KADOKAWA/ STEINS;GATE 0 Partners

 東京電機大学1年生の岡部倫太郎(おかべ・りんたろう)は、秋葉原で活動している発明サークル「未来ガジェット研究所」の設立者です。サークルメンバー(通称:ラボメン)と研究所(ラボ)に集まっては、日々用途不明の発明品を開発していました。そんなある日、岡部は幼なじみかつラボメンの椎名まゆり(しいな・まゆり/CV:花澤香菜)と一緒に、タイムマシン発明の成功記念会見を見に行くことにします。

 そこで天才少女・牧瀬紅莉栖(まきせ・くりす/CV:今井麻美)と偶然出会った岡部ですが、別れた直後、彼女は血の海に倒れていました。慌ててラボメンの橋田至(はしだ・いたる/CV:関智一)にメールを打った岡部ですが、送信ボタンを押すとめまいに襲われて――?

『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』はゲームブランド「5pb.」の同名ゲームを原作とするアニメです。2011年には、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で審査委員会推薦作品に選ばれるなど、高い評価を得ています。

 宮野さんが演じる岡部は、自らをマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真(ほうおういん・きょうま)と名乗る、厨二病の大学生です。

 真夏でも白衣を着用し、急に高笑いをしてポーズを決めたり、着信していない電話に出て通話のふりをしたりと、かなりレベルの高い厨二病ぶりを見せる岡部。そんな岡部を、宮野さんはどこか楽しげに演じています。

「機関」から逃げるマッドサイエンティストを演じたり、傍若無人な態度で周囲を怒らせたりと癖の強い岡部ですが、その演技は「こういう人、いるよな」と思わせる自然さも兼ね備えています。悪役を気取りつつも、実は善人でラボメン達には好かれているのも岡部の特徴です。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『ガッチャマン クラウズ』ベルク・カッツェ

TVアニメ『GATCHAMAN CROWDS insight』DVD Vol.4 (C) タツノコプロ/ガッチャマンクラウズ製作委員会
TVアニメ『GATCHAMAN CROWDS insight』DVD Vol.4 (C) タツノコプロ/ガッチャマンクラウズ製作委員会

 舞台は2015年の東京・立川市。ちょっと変わり者の女子高生、一ノ瀬はじめ(いちのせ・はじめ/CV:内田真礼)は、大好きな手帳と一緒に屋上でお昼ご飯を食べていました。寝ころんだはじめの前に現れたのは、「目覚めよ、今はまだ見えぬその翼に」と語りかけてきた、謎の男性でした。

 その男性は、はじめの中から「NOTE」という手帳を抜き取り、いなくなってしまいます。一方立川駅周辺では、はじめと同じ手帳を持った青年たちが、ガッチャマンに変身し何者かと戦っていてーー?

『ガッチャマン クラウズ』は、アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』のタツノコプロが手掛ける、完全オリジナルアニメです。2015年の初夏、第二の首都機能がある立川市を舞台に、ガッチャマンに選ばれたメンバーたちが、市民を守るため暗躍します。宮野さんが演じるベルク・カッツェは、宇宙人を自称し、ガッチャマンたちと対立する謎の人物です。

 謎の怪人・カッツェは、キスをすることでその人間に擬態する、不思議な能力を持っています。ふらっと立川の街に現れては、酔っ払いの姿に擬態して通り魔になってみたり、人びとが苦しむ姿を見て楽しんだりと、邪悪な本性を垣間見せます。

 そんなカッツェを、宮野さんは堂々と演じています。どこまでもマイペースで軽薄、つかみどころのないカッツェは、終始人間たちを振り回して生き生きしています。「サーセン」「わらわら」など、楽しげにネットスラングを使う宮野さんの演技にも注目です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

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 イケメン声優としても人気の高い宮野さんですが、狂人・変人などの「ヤバいキャラ」に関しても、高い評価を得ています。その振り切りっぷりをまだ見たことのない方は、ぜひ上記3作品をご覧ください。上弦の鬼役の次の登場が、きっと楽しみになりますよ。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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