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『ドラゴンボール』ピッコロ、意外と知られていない2つの特徴 心変わりの真相とは

新劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』で活躍が期待されるピッコロ。意外と気付かれていない心変わりの真相と、超サイヤ人にも負けない彼だけの能力について迫ります。

ピッコロの邪悪さが薄れていった理由とは?

著:鳥山明『DRAGON BALL』第20巻(集英社)
著:鳥山明『DRAGON BALL』第20巻(集英社)

 2022年4月22日(金)公開予定の映画『ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー』。その劇中で活躍が予定されているという「ピッコロ」についてクローズアップしてみようと思います。

 ピッコロは、もともと幼い時にナメック星から地球に流れ着いた龍族のナメック星人が、神様になるために分離した悪の心でした。その悪の心がピッコロ大魔王となり、孫悟空との戦いに敗れた際に自分の分身として生み出した卵から誕生したのが現在のピッコロです。マジュニアと名乗っていたこともありました。

 以上の流れから、ピッコロとピッコロ大魔王は親子でありながら同一人物とされています。しかし、性格的に異なっている部分が多いため、実質的には別人と言っても過言はないでしょう。劇中では改心したとされていましたが、それだけでは説明のつかない部分も多々あります。

 たとえば他者に対しての接し方についても違う点が多くありました。人間を平然と殺す大魔王と比べて、ピッコロは無駄な殺りくは避けています。天下一武道会に参加して悟空を倒そうと考える時点で無駄な争いを回避していますし、悟空を殺すと言ってもルールの範囲内の戦いに徹底していました。もちろん必要とあれば容赦がなく、ラディッツにとどめを刺していますし、バビディも殺そうとしています。

 こういったピッコロが大魔王とは違った部分を察したからこそ、悟空も仙豆を与えて再勝負を約束したのかもしれません。

 これはなぜかと考えたとき、ひとつの考察ができます。それは大魔王が生んだ卵が先祖返りのようにナメック星人に近い特性を持っていたこと。さらに記憶や能力は引き継がれても、その性格は大魔王とは別人格だったことです。大魔王は卵により魔族を生み出していきました。この魔族とナメック星人の違いはいまだ不明ですが、いくつかの相違点があります。

 ひとつは皮膚の色以外共通点の少ない外見のデザイン。もうひとつは成長した大人として生まれること。大魔王の分身として生み出されたピッコロはデザイン的にナメック星人と同じ点はともかく、他の魔族と異なり子供として生まれています。この点だけでも大きく違いました。

 可能性として、大魔王の分身とするために魔族というより、ナメック星人としてという部分に重点を置いたものだったのかもしれません。そのため、魔族としての邪悪さは最初から薄く、後天的な環境で本体である神様に近い存在に変化していった可能性が考えられます。

 もっとも通常のナメック星人とは違い、3年で身体が大人になっているので純粋のナメック星人とも違うのは一目瞭然。これは神様と同じく、龍族の天才児だからできたことかもしれません。

 こう考えていくと、成長するにつれてピッコロの邪悪さが消えていったのは悟空や孫悟飯との関係構築もあるでしょうが、ナメック星人の本能が徐々に邪悪な魔族の心を静めていったとも考えられます。

 振り返ってみれば悟飯を修行する際に、「恨むんならてめえの運命を恨むんだな……このオレのように……」と言っていました。これは自分の意志とは裏腹に、邪悪な魔族として生きることを強いられていたからと、とらえることができないでしょうか?

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